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書籍:福沢諭吉 現代語訳 学問のすすめ
2017年05月11日 23:50
今日の紹介は、河野英太郎氏の著書です。
って、久々の紹介かもしれない。
■福沢諭吉 現代語訳 学問のすすめ
■河野英太郎(著)
ベストセラー『99%の人がしていないたった1%の仕事のコツ』の著者が訳した『学問のすすめ』です。
ビジネスにすぐ実践できるような解説や絵も混ぜられています。
本書を通じて大切なことだと改めて思ったのは次の3点です。
1.当事者意識を持つことの大切さ
2.長期的かつ幅広い視野を持ちあわせること
3.人を陥れるのではなく、自分を高めること
それでは特に参考になった話を紹介していきます。
●戦国時代に、駿河の今川義元が数万の兵を連れて織田信長を攻めようとしたとき、信長が奇襲攻撃で今川の本陣に切り込んで義元の首をとるという事件がありました。
そのとき駿河の軍はクモの子を散らすように戦わず逃げ去ったそうです。
これによって当時評判だった今川政府は、あとかたもなく滅び去ってしまいました。
一方、フランスとプロセインの間で戦争が起きたとき、早い段階でフランス皇帝のナポレオン三世がプロセインに生け捕りにされたことがありました。
このときのフランス人はそれで絶望したりせず、むしろより激しく抵抗し、犠牲を出しながらも戦い続け和解にこぎつけました。
結果、フランスの国は無事、そのまま残りました。
これは今川政府のたどった結末とは大きな違いです。
その違いはいったい何だったのか。
これは駿河の人々が駿河の国を自分の国と思わず、今川義元1人にすがってお客さん意識だったのに対し、フランスは国に対して思い入れのある人が多く、国がピンチになったとき当事者としてこれを受け止めたということです。
誰から命令されたわけでもなく、自分たちの意思で国のために戦えるかどうか。
この違いが2つの別々の結果として現れたということです。
(P42~43 引用)
国民それぞれに当事者意識があるかどうかによって、国力は大きく変わります。
誰かがやってくれるという考え方の人が集まれば、当然、国力は落ちてしまいます。
現代でいえば、仕事のチームなんかもそうですね。
メンバーがどれだけ当事者意識を持っているかによって、チームの力は変わってきます。
これに関連して、以下はP68より引用します。
↓
「独立」の反対は「依存」。
ここでも「国民」を「チームメンバー」と置き換えてみましょう。
諭吉先生も繰り返し述べていますが、チームの一員が誰かに依存していては、いくら素晴らしい組織や商品、業務手順があっても無用の長物になってしまいます。
個人の独立が、チーム、組織、社会の発展のための必要条件なのです。
(P68 引用)
●たとえばインド。
この国の歴史はとても長く、文明が始まったのは紀元前数千年です。
ここで生まれた理論の精緻さや奥深さは、おそらく現代の西洋文明と比べても劣らないものばかりでしょう。
また、かつてのトルコもその強さは半端ではなく、文化レベルも大変高いものでした。
君主はみな賢明で、それを支える家来たちの行いも正しく、人口も多くて軍も強い。
近隣諸国からは抜き出た存在で、一時、その名声は世界中に響き渡っていました。
つまり、インドとトルコは、当時はかたや「偉大な学術国家」で、かたや「武勇の強国」だったのです。
でもこの2ヵ国の今の状況を見ると、インドはイギリスの植民地になり、国民はまるでイギリス人の奴隷のようになっています。
(中略)
このように、インドの学術もトルコの武力も、今やまったくその国の文明に貢献していないのはなぜでしょう。
これは、その国の人々の視野が内向きになり、現状に満足したまま、ある一部分だけを他国と比べ、「ここだけは他国に負けていない」と油断した結果です。
2国とも、議論も改善努力もそこで終わってしまい、いいことも悪いことも含めて広い視野で考えることをしなかったのでしょう。
(P173~174 引用)
どこか一部を比べて、勝っていると優位に浸っていては、成長につながらない。
退化してしまう。
広く長期的な視野を持たないといけませんね。
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