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書籍:龍馬の「人たらし」力
2017年02月27日 22:51
今日の紹介は、西村克己氏の著書です。
■龍馬の「人たらし」力
■西村 克己(著)
犬猿の仲である薩摩藩と長州藩の同盟を仲介させたり、亀山社中で商社機能を持たせたり、「船中八策」という大政奉還、明治維新の基礎をつくりあげたのが坂本龍馬です。
龍馬は実は脱藩した浪人という身分でした。
そのような身分ながらも、龍馬は豊富な人脈力と情報収集力を持っていました。
その礎となったものは何かを分かりやすく解説しているのが本書です。
特にリーダーの方にはお薦めしたい一冊です。
それでは特に参考になった話を紹介していきます。
●インフォーマルな人間関係は、組織に依存しない人間関係です。
龍馬には、フォーマルな人間関係はありませんでした。
龍馬は武士とは認められていない下士の身分ですから、武家社会のフォーマルな人間関係はありません。
しかし龍馬は、インフォーマルな人間関係を築くことに優れていました。
近年、夜間の社会人大学院や、休日を利用したMBAに通う人たちが増えています。
会社と切り離された人間関係が構築できる点が魅力ですが、これらはインフォーマルな人間関係と考えることができます。
インフォーマルな人間関係であれば、龍馬が脱藩しても、薩摩藩に籍を置いても、人間関係は消えることはありません。
龍馬が強みとしたのは、インフォーマルな人間関係だったのです。
(P80~81 引用)
インフォーマルな人間関係は、人脈構築などにも役立ちますが、実はそれ以外にも役立ちます。
例えば、仕事で自信を無くしてしまった人などに特に役立つのです。
なぜなら、新たな人たちが集う場所に行くと、関係がフラットなので、自分の居場所を作ることができるからです。
スターバックスは「サードプレイス」というコンセプトも持っていました。
どういうことかというと、会社と家以外の第三の場所に使ってくださいという位置づけでした。
実はインフォーマルな人間関係も第三の場所の構築につながります。
もちろん、仕事で自信を無くしてしまった人以外、仕事が順調な方も、新たなビジネスのヒントを得たり、やわらか頭を作るうえで、会社以外の人とお会いすることは有益です。
ぜひ、インフォーマルな人間関係を構築することをお勧めします。
●龍馬は身分の上下関係にかかわらず、対等の関係で話し合いをしています。
上級武士と対等に話をし、人心掌握術を発揮したことは言うまでもありませんが、下級武士に対しても対等な人間関係を維持しています。
ここに龍馬が多くの人に好かれた一面があるのです。
(P122 引用)
そもそも上司と部下は役割が違うのです。
ですから、対等な人間関係が基本です。
お互いをリスペクトすることにより、仕事もうまくいきます。
もちろん、時に失敗を叱らなければいけないこともあります。
それも普段から目下の人を抑えつけるのではなく、対等と考え、コミュニケーションをとる、傾聴する。
だから、肝心なときに動いてくれる。
叱ったら、改善してくれるのです。
本書のP123にも出てきますが、龍馬の性格にはもう1つ裏表がないという特徴がありました。
これも信頼関係構築ができた要因の1つですね。
あちらではこう言って、こちらでは全く違うことを言う。
そんな上司に誰もついていきたいとは思わないでしょうから。
このデジログへのコメント
謙二☆さん:確かにその方が印象いいですね
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