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中日新聞より。
2017年02月06日 23:35
『町内会を脱会したけれど』
名古屋市守山区の大川さん(82)はここ数年、四月が来るたび悩んでいた。町内会を継続しようか、脱会しようかと。いつも赤い羽根の募金や盆踊り、子供会の行事のお知らせが回覧板で回ってくる。
だが、そのほとんどは自分の生活に関わりがない。
年金暮らしで市民・県民税が免除されているにもかかわらず、町内会費が収入の多寡と関係なく一律というのも疑問に思っていた。
もし脱会したら、奇異な目で見られ、地域で差別されるのではないか。
以前、町内会を脱会した人が、収集場所にごみを持っていったら、町内会役員に拒否されたという話を耳にしたことを思い出した。
だが、本年度、意を決して町内会長さんに理由を説明して脱会した。
わが学区で初めてのことかもしれない。
自分で決めたこととはいえ、不安な思いでいっぱいだった。
さて、七月のある日のこと。
組長さんが訪ねてきた。子供会のお祭りのお菓子を持って。
地域の習わしで、子どもがいない家にも配ることになっているのだ。
大川さんは「町内会に入っていないから・・・」と断ろうとしたがタイミングを失い、つい受け取ってしまった。
でも「ああ、仲間はずれにされなかった」とうれしくなった。
さらに、九月の敬老の日には、町内会長さんが高齢者へのプレゼントを持ってきてくれた。これには正直のところ参ってしまい、胸の奥から熱いものが込み上げて来た。
「ひねくれ者にも温かな気持ちで接してもらい、少々反省しています。
来年度にはもう一度、町内会に入らせていただこうと決めました」と大川さんは話す。
《中日新聞掲載 2017年1月8日》
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