- 名前
- サクラフブキ
- 性別
- ♂
- 年齢
- 62歳
- 住所
- 埼玉
- 自己紹介
- サクラフブキといいます、埼玉県久喜市のつまんねぇ男です。 異性に褒められるのは……声...
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【お題日記】迷子になったことある?
2016年02月11日 07:37
ありますとも。5才だったかな。
親戚のおねーちゃんに連れられて、妹と電車で出かけました。
高崎線で上野に出て、おねーちゃんに「今度は緑の電車に乗るよ」と聞いた俺は、指差された電車に(席を取ってあげよう)と、駈け出しちゃったんですね~。
上野駅の階段を、妹が一歩一歩ゆっくり降りていて、おねーちゃんが補助で精一杯だったのに気付かずに。
動き出した電車は、気付いたら俺ひとりでした。
(他のドアから乗ったんだな)と思った俺は、電車の中を探し始めます。
先頭から最後尾まで、数回往復した記憶があります。
泣きはしなかったけど、きっとスゴい表情だったんでしょう。何度か目が合ったおじさんが、「ボク、誰もいなくて探してるのか?」と訊いてくれました。
「うん」
「お母さんか?」
「親戚のおねーちゃん」
「そうか、次の駅で探して貰おうな」
「………」
俺は知りませんでしたが、乗ったのは山手線でした。
次の駅でおじさんと降りた俺は、上野駅でおねーちゃんに事情を聞いた駅員さんの逆算で、環状線を逆回りして待っていたおねーちゃんと妹に再会出来たのでした。
この体験から、迷子を見つけるとレスキューしたくなる(笑)気分が生まれました。
こんなことあったな、付き合ってるカノジョとデパートに服選び(カノジョの)に行ったら、下着売り場にポツンとひとり立ってる可愛い女の子がいました。
親を探して見渡しましたが周囲には見当たりません。
こんにちは、と声をかけたら、女の子は俺を見上げて、そのまま腰だけを30度ほどちょん、と曲げる挨拶をしてくれました。
しゃがんで目線の高さを女の子に合わせて、優しく優しく、女の子に話しかけます。
迷子になったの?とは言えません。きっと泣いてしまいます。
「誰と来たの?ママ?」
「うん」
「そっか、ママはお買い物に夢中なんだね。じゃあさ、お店の人にママを探して貰えばすぐ見つかるよ?簡単だから大丈夫だよ。見つけて貰う?」
「うん」女の子は表情を変えずに言います。
「じゃあ探して貰お?おいで」と両手を広げると、女の子は身体をあずけて来ました。
女の子を抱きあげて、レジに向かいながら「お店のおねーちゃんに『ママ探してください』って言うんだよ?言える?」
女の子はコクン、と頷きました。
表情は変えませんが、後ろにいたカノジョが「女の子が貴方のシャツを思いっきり掴んでて、指が真っ白になってた」と見ています。
レジに行くとおねーちゃんじゃなくおばさんがいたけど、「はい」と促した俺に応えて、女の子は「ママ探してください」と、可愛い声で言えました。
「あら、ママうしろにいるわよー」と、店員さんが指さしたのはカノジョ。(笑)
「いや違うんです、ひとりでウインドーショッピングしてたから」と店員さんに話し、俺たちはその子を預けて女の子と手を振って別れました。
下着売り場に戻って、カノジョが選ぶのをドコで待ってようかな、と思った時に店内アナウンスが。
「――ちーちゃん、と仰る3才くらいの女の子が……」
顔を見合わせて、「ちーちゃんだったか」と2人で笑いました。
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