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3・11 あの日からのマンガ――『会いにゆくよ』
2015年10月21日 05:42
おはよう(^∇^)
電気使えないで
本当に困る奴は
利権を握る連中
↓暇が出来ては
書き溜めたログ↓
「震災漫画なんて読みたくない!」
『週刊少年マガジン』でボクシングの漫画『はじめの一歩』を描く森川ジョウジは、これに平行して石巻の話『会いにゆくよ』を同誌に5回に分けて描いた。
読者の反応は辛辣で、アンケートの結果は、同じ漫画家が描いているのに、片や1位で片や最下位(笑)。
人気が出ないのは辛いが度外視。それより何度も読み返せるように厳しいエピソードを外すことにした。
原作は、石巻の友人の絵本作家が描いた漫画
『上を向いて歩こう!』
のぶみ
講談社 2011年
こちらでは素朴な絵柄も幸いし、人の生き死にの辛い現実を淡々と描いている。
森川が、のぶみの話を漫画にしたのには、子供たちとのある約束があった。
――話は、阪神大震災まで遡る。
ギャンブル漫画の福本伸行の友人は関西出身。阪神大震災当時は学生だったため何もできなかったが、大人の今なら何かができるかも?
相談を受けた福本の呼び掛けで、板垣恵介、浦沢直樹、西原理恵子、森川ジョージら15人の漫画家たちがまず行ったのは、福島県の川俣町だった。震災後まだ1ヶ月ちょっとの時期だった。
避難所で会った子供たちは、誰も本当のことを言ってくれない、と言う。
大人にでさえ、情報はまともには入らない。その大人たちは片付けに忙殺されている。
ちょっとした善意のつもりで来てしまった森川は、この子たちに嘘をついてはいけない、と思った。
森川は子供たちと写真を撮った。『はじめの一歩』の単行本、表紙を捲ると著者近影の写真がある。
そこに使うからね。
本が出来たら送るよ。
森川は子供たちと約束する。
だが、いざ本が出来てみると既に避難所は解散していた。単行本が出る迄の間に子供たちは散り散りになっており、避難所からは、個人情報だから、と移転先は教えては貰えなかった。
森川はツイッターでこのことを嘆いた。すると、福島県の人が子供たちの行方を探してくれて
「子供たちいますよ。会いにいきませんか?」
となり、森川は会いにいった。
『会いにゆくよ』のタイトルは、ここからきている。
単行本を渡しながら、子供たちの未来に、森川は憂いを感じていた。自分にできることを探していた。のぶみの『上を向いて歩こう!』が送られてきたのはまさにそんな時だった。
石巻なら、6月に細野不二彦たちと行っている。状況も解る。これなら描ける。なら描こう!
そして描かれたこの作品は作画を一人でやり、完結迄に2年を要す。
一方で、福本伸行ら9人の漫画家が数コマずつ参加する合作にもなっている。
称賛も受けたが、覚えているのは、「こんなモンじゃねえよ」という反応だそうだ。
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