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久しぶりスッキリ!
2013年09月07日 09:03
阪神 鳥谷 5打点 35試合ぶり一発は4番初アーチ
セ・リーグ阪神8―4巨人 (9月6日甲子園)
鳥谷は右越え3ランを放ち生還
<神・巨>5回無死一、二塁、鳥谷は右越え3ランを放ち生還
Photo Byスポニチ
新4番が宿敵を倒した! 阪神の鳥谷敬内野手(32)が6日の巨人戦(甲子園)で、4安打5打点の大暴れで連敗を「2」で止めた。1点リードの5回無死一、二塁。右翼席へ7月26日のDeNA戦(甲子園)以来、4番初アーチとなる7号3ランを放り込んだ。続く6回にはダメ押しの左前適時打を放ち勝利をけん引した。和田阪神を引っ張るキャプテンが伝統の一戦で意地をみせた。
大観衆に埋め尽くされた甲子園球場に快音が響いた。1点リードの5回。安打と敵失で得た無死一、二塁の好機。沢村が投じた初球、147キロの直球を鳥谷がジャストミートした。夜空に舞い上がった大飛球。虎党の大歓声が結果を知らせてくれた。
「向こうのミスでつかんだチャンスだったんだね。思い切りよくいこうと心掛けていった。自分のスイングができた」。珍しく自画自賛したスイングだった。右翼スタンドに着弾した7号3ラン。7月26日のDeNA戦(甲子園)以来、35試合ぶりのアーチは4番として待望の初本塁打でもあった。
和田監督は8月30日の広島戦(甲子園)で4番に初起用。春季キャンプから温めていたプランを実現した。
「能力からすればもっとできる」
入団当時から鳥谷を知る指揮官は起用法を明かしていた。4番として出場した前日5日までの6試合では、わずか1打点だったが、ようやく本来の姿を取り戻した。3回に右前適時打を放つと、6回にはダメ押しの8点目となる左前適時打。4番として初の猛打賞に加え、11年7月1日の横浜戦(倉敷)以来、2年ぶりとなる1試合自己最多タイの4安打。今季2度目の1試合5打点も自己最多タイだ。
「どの打順でも同じ。4番として回ってくるのは1回目だけ。どの打順でも同じ。(5回は)つなごうと思っていた」
阪神の歴代91代目4番の重責を担いながらも冷静だった。打順に左右されない不動心。ただ、グラウンドに立ち続けることに関しては人一倍のこだわりを持ち続けている。ケガを押してでも出場する。体のケアも自らで取り組む。球場で治療を催促するトレーナーを振り切り、自宅で治療に励む。負傷箇所によってはトレーナーが出場をストップさせなければいけない場合もある。そこに鳥谷流の考えがある。
「1試合でも試合に出ないとポジションを奪われると思う。それは今でも思うこと。だから出続けるしかない」
主軸に必要不可欠な素質は十分にある。不動の4番になれる可能性も備えている逸材。通算の打点数は590となり、阪神では今岡誠氏の587打点を抜いて歴代10位に浮上した。
首位巨人とは8差。逆転Vの可能性は厳しいことに変わりはない。しかし背番号1は「あしたも、あさっても絶対に勝つ」と誓った。伝統の一戦で意地をみせた和田阪神のキャプテンには底力がある。
▼阪神・水谷チーフ打撃コーチ(鳥谷に)最近、積極的に打つようになった。待って待ってじゃなく、最初からいいボールを打とうとしている。だからああいう3ランが出る。(3番・西岡には)しっかり(塁)出るヤツが出れば、こういう点数になる。
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