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走れ~~~

2011年11月15日 08:20

和田虎の目玉!“WIN5”で突っ走る

サンケイスポーツ11月15日(火)7時51分配信
 虎の“WIN5”や!! 阪神和田豊新監督(49)が高知安芸秋季キャンプの14日、スピードスター5人を指名した。二盗タイムなどを測定するトライアル上本俊介大和田上荒木を選んだ。二盗のタイムでは上本博紀内野手(25)が“赤星超え”をマーク。虎のWIN5を的中させて、優勝奪回を狙う。

 柔らかな土佐朝日を浴びて、来季の足攻を任される若虎たちがキラリと輝いた。WADA和田チルドレン5人衆が走って勝つ。一発、ドカーンと当ててみせる。虎の“WIN5”が結成された。

 「あの5人は走れるメンバー

 一塁ベースから1メートルほど二塁側にスタートラインを設定。打撃投手をマウンドに立たせ、実戦に近い形で二盗のタイムを計った。まずは野手全員。計測が終わると、上本俊介大和荒木田上の上位5人が選ばれ、2度目の計測へ向かった。選りすぐりのメンバーの中で、驚異的なスピードを見せつけたのが上本だった。

 トップの背番号「4」は、OB野球評論家赤星憲広氏が残していた虎最速タイム3秒26を0・01秒上回る3秒25をマーク。2位の俊介が3秒35、5位の田上でも3秒44と高い数値をたたき出した。

 一塁から三塁への到達タイムも測定したが、トップ5のメンバーは不変。走塁を重視する和田野球は納得顔。その上で、さらに上のレベルを求めた。

 「速くなくても(いい走塁が)できる選手もいるし、興味をいかにもっているか。スキをつこうとね。それはスチールだけじゃなく。スキをついての走塁とか、足の速い選手は様子を見ながらでもね」

 単に速いだけではダメ。駆け引きなどの技術を磨けば、進化できる。理想は中日盗塁スペシャリスト荒木だ。

 「(相手の)外野手も(力を)抜いてスピードを落としたりすると、スローイングもブレるし、荒木はそういう走塁をしているなと思う。観察力、洞察力。いろんなことに興味をもっていかないと」

 ここからが本当の争いだ。タイプが似ている5人が全員同時にベンチ入りする可能性はほとんどない。ゲートインした若虎たちも競争の激しさを理解している。

 タイム1位で本命に浮上した上本が「タイムはあまり参考にしていません。試合ではスタートも場面で変わる。まだまだ上を目指していかないと」と話せば、5人中トップの通算16盗塁で対抗馬とみられる大和も「ゲームのときに1番いいスタートを切ることが大切。(盗塁では)早いカウントで走らないと、打者も打ちにくい」と目を光らせた。

 和田監督は「赤星なんかはスライディングの速さで、(審判が)思わずセーフといってしまうところもあった。絶対にセーフになってやろうとか、走塁に対しての意識だと思うし、その積み重ねで出てくる」と訴えた。WIN5が機能すれば、目指すスモールベースボールも見えてくる。セ・リーグライバルたちを置き去りにして、ペナントレースのゴールまで逃げきる。

最終更新:11月15日(火)7時51分

サンケイスポーツ

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