若手の成長の時！

全部トップや！虎・秋山、猛アピール宣言

サンケイスポーツ11月2日(水)7時51分配信
　阪神・秋山拓巳投手（２０）が１日、鳴尾浜で汗を流した後、３日から始まる秋季キャンプに向け、誓いを立てた。参加メンバー最年少投手という初々しさを前面に押し出し、「ランニングとかもトップで走りたい」と猛アピール宣言。今季０勝に終わった悔しさをバネに新生阪神で目立ちまくる。

　生まれ変わった猛虎を若さで引っ張る！！　練習後の夕暮れどき。秋山は額の汗を拭いながら力強い言葉を発した。秋季キャンプ参加メンバーでは虎投最年少。そのフレッシュさで猛アピールすることを宣言した。

　「投手最年少なんでランニングとかもトップを走るぐらいの気持ちでやりたい」

　和田阪神が本格始動する安芸の舞台。いかに最初から目立てるかが肝心だ。ウオーミングアップ、投球練習、そして、トレーニング…。２０歳の若武者は何一つ妥協せず、全力を注ぐ。なかでも、クロスカントリーは得意分野だ。ちょうど１年前の秋季キャンプでは約５００メートルのコースを８周する安芸名物のメニューでぶっちぎった。今年も１位で駆け抜け、好印象を与えるつもり。もちろんすべては今シーズンの悔しさがあるからだ。

　ルーキーイヤーの２０１０年に４勝を挙げ、期待されたが、今年の春季キャンプから２軍暮らし。９月２８日のヤクルト戦（神宮）で１軍初登板を果たしたものの、２試合で０勝１敗、防御率６・１４に終わった。それだけに、勝負の３年目へ意気込みは誰より強い。

　現在は１軍で山口投手コーチらに教わった体の軸をぶらさずに強く腕を振る投球フォームに取り組んでいる。今秋のフェニックスリーグでは４試合に投げ、計１８回を４失点とまずまずの内容だった。「どれだけ腕を強く振れるか。いい球が投げられる確率を上げたい」。