- 名前
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【魔法少女っ】18-4、その真夏の雪だるまは
2011年06月28日 20:10
「スノースノー」
雪だるまの姿をした怪物はただ叫んでいるだけだ。彼の能力は雪を降らすだけでしかない。
「とりあえず来てみた」
小春が言った。後ろには他のふたりもいる。
「来たか魔法騎士ズ。さあ、変身して闘え」
じゃきん、と回復(修理?)した右腕を見せつけて、サダムは言った。
「やなこった」
「そうですね」
茜と小春に断られるサダムだった。
「なぜだ~」
拍子抜けしてころけるサダム。
「だって今日は悪いことしてないやん」
「ただ雪を降らせただけですよね。異常気象と考えればあり得なくない話しですし」
「魔法騎士は正義の味方っしよ?それなりに悪しないと闘えないよ」
「スノースノー」
怪物はただ叫んでるだけ。
「おいネガイナー!攻撃能力とかないのか」
「スノースノー」
ないみたいだ。
「バッキャロー。俺は闘いたいんじゃ。こちらから行くぞ!スカッドガドリング」
ずだだだだだ……
復活した右腕から攻撃が連射される。
ちょいん、ちょーん
壁や床にはねかえる音がなり響く。
「そんなに闘いたいなら、わたくしがお相手致しますわ」
「噂の三人目か。理解戴いて幸いだ」
「わたくし達はあのふたりと違って、バビロニア殲滅が狙いですわ。闘いたいのなら喜んで応じますわ」
理由付けは違うらしいが、なんだかなぁである。
「深緑の魔法少女、デイトナ!」
「帝国機械化師団将軍サダムフセイン!ゆくぞ」
ずだだだだ
ばしゅばしゅばしゅ……
「なんだか戦争してるけどほっとこうね」
「そうですね」
茜と小春は怪物の方に歩み寄った。
「スノースノー!」
叫んでいるだけの雪だるま。
飽きたのか、満足したのか、雪は止み、雲間から青空が見えてくる。
「チェスト~!」
「うわ、やられた~」
サダムは一騎討ちに敗れ、たくさんのカードをぶちまけてしまい。その一枚が茜の足元に舞い降りる。
「汝のある場所へ帰れ!なんちゃって……え?」
「え?」
茜が冗談ぽくカードを天にかざすと、怪物の姿は崩れ落ちて消えた。
そこには雪だるまの模造品が残っていた。
「やっつけちゃった?」
「いえ、生きてるような気がします」
茜がカードをぶんぶん振る。
「オボエテロー」
古典的に逃げさるサダム。
「物足りないですわ」
ちゃんちゃん
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