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【魔法少女カーマイン】16-4 恐怖のメカネガイナー
2011年06月06日 20:18
事件は放課後に起こる。
てか、放課後まで待ってくれるってのも、毎回律儀な事件である。
まぁ敵勢力の最も都合いい時間帯が中高生の放課後タイムに合うって事なんだろう。
この日の菅ダフィもそんな午後に、ネガイナーの素材になるものを見つけたようだ。
それはごみ捨て場に転がっていた、木彫りの小さな仏像であった。
「これは丁度いい。このメカネガイナーの素のチカラ、見せてくれるわ」
菅ダフィは仏像にカードを貼り付け、先刻上司にもらった物体を押し付ける。
「大仏、大仏~~」
なんと木彫り仏像は巨大な大仏になって、歩き出したのだ。
「これがメカネガイナーか!」
「大仏、大仏~~」
大仏ネガイナーは額のカラータイマー?からビームを発射して、ゴミ集積所を焼き払う。
ダイオキシンバリバリな黒煙がたちのぼる。
「小春っ、事件です」
煙と巨大怪物の姿を窓から確認した茜は駆け出す。
「ちょっと待ってよ~」
小春も追いかける。
自転車で追いかけたので追い越して、いち早く現場に着いてしまった。
「うわぁ~でかいな~」
小春は大仏な怪物を見上げた。
「でかいだけではない。強いのだ」
機械化手術をしたてほやほやの菅ダフィが勝ち誇る。
「オッサン、なんか垢抜けたね」
小春は敵を素直に誉めた。機械化手術の影響でアクがなくなった感じがしたのだろう。
「やっと着きました~」
茜が追い付く。
「主人公来たから、変身だよっ」
ちゃきーん
変身バンクが簡略してあるが気のせいだ。
「大仏大仏~」
怪物は巨大な拳を振り上げる。
「とりゃとりゃとりゃ」
巨大なからだというのは的が当て易いを意味する。ふたりの打撃や蹴りをまともに食らってボコボコな大仏ネガイナーだった。
「嘘っ。弱っ?」
菅ダフィも期待外れな気持ちになる。
「一気にやっつけちゃいます」
「応よ」
「合体魔法、ハーモニーブラスト!」
「大仏~大仏~」
怪物は手をクロスさせて防御し、合体魔法の攻撃効果を弾いた。
更に。
「大仏っこん~!」
そのクロスした手を顔面にて解除すると、怪物は鬼のような顔に変化していた。
「大仏っこん~!」
ぴー
額のカラータイマーからビームを連射する怪物。
その破壊力は凄まじく、道路のアスファルトを溶かす勢いだ。
「ふははは~!いいぞメカネガイナー。もっとやれもっとやれ」
「大仏っこん~」
ずしん、ずしん。
「やれやれ、ですわ」
呆れた声が、ふたりの後ろから聞こえた。
振り返る茜と小春。
「ああっ」
小春が驚く。そこにいたのは先程、運命的かいこうを果たした、車椅子の少女、千歳だったのだ。
そしてその胸には、魔法騎士の証、ラウンドドライバが輝いていた。
「いきますわ。アイウィッシュリインカーネーション!」
続く!
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