- 名前
- たかふみ25
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- 40歳
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- 基本的にメル友募集ですがご近所ならば逢いたいぜ。 クリエイター気取りのバカです。 ラ...
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【魔法少女カーマイン】16-2 転校生と兄さんと
2011年06月04日 21:03
「高瀬さ~ん」
D組みのひとが休み時間に小春を呼んだ。
「ん?なに?」
「いやいや。転校生が人探ししててそれに近い人物だと思って。高瀬って苗字、この学年であなただけだし」
転校生は小春と同じ苗字に興味あるようだ。
「へー。して、その探してる人物の名前は」
「高瀬あきのり」
「それ、兄さんの名前だ。じゃあ、今度はあたしが転校生に会いたいわ。紹介してくれる?」
「オッケー」
案の定、転校生とやらは今朝ぶつかった車椅子の少女だった。
「なんだ。ぶつかった自転車に書いてある名前を記憶してたんだ。てっきり兄さんの関係者とかだと思ってたわ。あはは……」
「誤解をお与えして申し訳ないですわ。わたくしがお会いしたいのはあなたでした。今朝ぶつかったお詫びをば」
転校生はぺこりとお辞儀する。
「いやいや。ぶつかった件はあたしが悪いんだし……」
小春は転校生の車輪を見ながら言った。
「あの。わたくし、同情の類いは嫌いですのよ。脚は悪いですが、それを補って余りあって、わたくしはわたくしなのです。だから、遠慮はしないでくださいませ」
そういえば、まだお互い名乗っていない。
「あたしは高瀬小春。よろしくね」
「わたくしは羽前千歳(はねまえちとせ)。よろしくお願い致しますわ」
握手を交わす二人。千歳は頬を赤らめている。
「そういえば、あたしには親友がいて、それも紹介したいな」
小春は茜の顔を思い浮かべて提言した。
「はい。それでは放課後にでも」
「じゃあ、またね、千歳」
小春はそういうと購買のパンを買いにもうダッシュして去った。
「小春……かぁ……」
握手した手のひらを見ながら、千歳はときめいていた。
フラグはへし折られてない模様。
続く!
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