- 名前
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- 基本的にメル友募集ですがご近所ならば逢いたいぜ。 クリエイター気取りのバカです。 ラ...
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【魔法少女っ】18-2、ナツニフルユキ
2011年06月24日 20:13
「えー。天気予報です」
「本日はどんな模様ですか?」
「えー。日本全国的に雪ですね」
「なんだ雪か~」
……。
「な、なんだって~~」
騒がしく鳴るラジオを横に、久保田隆義とメイドサラが会話していた。
「敵も本気を出してきたようです。馴れ合いはあまり好むところではないですが、やはり助力は必要です」
「そうですねぇ。ま、僕は願いの結晶集めてお国再興できればそれでいいんだけど」
隆義は小瓶を見せる。
「だいぶたまってますね。ですが、我々の願いはバビロニア打倒なくして成立しませんから」
サラの言う事は一理あるだろう。ネオバビロニアをのさばせれば、第二第三のワッフルを生みかねない。今はこの世界がその危機にある。
「本当に降ってきやがったぞ」
「雪じゃなくて恐ろしい物質じゃないだろうな」
「いえ、間違いなく雨雲と雪です。気象衛生もそう解析してます」
ラジオは相変わらず騒いでいる。
夏に降る雪は積もることなく、地面で溶けて水になり、蒸発していく。
しかし、確実に雪は降っていた。
「狙いはわかりませんが、バビロニアの仕業ですよ」
サラは冷静に窓の外をみている。
「うー。さっきから久保田先生何をお話ししてるのかしら……」
覗き見て、正体不明の苛立ちをおぼえる松並松見だった。
「大漁だ大漁だ。願いのチカラがみちあふれているぞ」
サダムは雪降る空を見上げながら、勝ち誇っていた。
「夏の蒸し暑さをなんとかしたい」という不特定の願いを傍らにいるネガイナーで現実のものにしているのが、夏に降る雪の正体だった。
そしてそのネガイナーの姿は……。
続く!
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