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【魔法少女カーマイン】15-4 第3の魔法少女の初陣
2011年06月01日 20:16
「くっくっく……」
何か悪だくむ、副将軍ムッツリーニ。彼の上司であるアドルフは組織内で無力となり、彼の部下である菅ダフィは他所へ飛んだ。今や、アドルフ下の部隊はムッツリーニの意のままになりつつあった。
「さて、実績を挙げて花を飾りましょうね~♪」
「実績」とはネガイナーを暴れさせた、破壊工作と願いのチカラの収拾の事だ。
「人間のエゴになった家畜達の怨念よ、いまこそ姿を成し、我に従え!ネガイナー召喚っ」
ムッツリーニはカードを放り投げて念じる。
「もー」
カードは乳牛の怪物に姿を変えた。
「あー。うしー」
先刻のがきんちょが乳牛に興味を持ち近づく。
「もー」
ぶはっ!
怪物の息がガキにかかると、ガキは苦しみだした。
「わぁー、爪が痒いよ~」
手足の爪が水虫のようになったのだ。口蹄疫の症状である。
「ママ~助けて~」
「キャー、水虫!汚らわしい、近づくな」
びしばしっ
ガキのドキュン母親はガキを容赦なく暴行した。
それをみて高笑いするムッツリーニ。
「くくくく……ひとをキチガイ呼ばわりするからだ。しかし、少し疫病が関わると、本性を現す。愚かな人間どもだ……」
「そこまでよ、ネオバビロニア!」
「何奴!?」
まさか、アドルフと菅ダフィと闘いを繰り広げた、赤と青の魔法騎士かっと、その方向を見る。
「なんだ……雑魚ですわ」
人影は逆光になっており、容姿と表情が読み取れない。しかしムッツリーニは侮辱されているとは判った。
「雑魚とはなんだっ。我はアドルフき下の副将軍、ムッツリーニだぞっ」
「やはり雑魚ですわ。わたくしが狙っているひとでございませんから」
「雑魚でも侮れないサラ。早く変身するサラ」
人影の横に妖精が現れる。
「ワッフルの妖精だと?おのれ」
ムッツリーニは人影が魔法騎士だと確信した。
「やれ、ネガイナー。あいつらをかいかい病にしてしまえ」
「もー」
乳牛の怪物は巨大な角を掲げて、人影と妖精に突進していった。
ぎゅいん、ばきぃっ
瞬時に張られたバリアで、突進した怪物は弾き飛ばされる。
「な、なんだと……?」
この間僅か数秒。ではその過程をもう一度見てみよう!
「アイウィッシュ・リィインカーネーション」
ラウンドドライバで緑色の魔法騎士に変身した彼女は
「リーフプロテクション」
すかさず防御魔法を発動。木の葉のような魔法力が壁を形成した。
「もー」
そこに怪物が突っ込み、
がしゃーん
ぶち当たり、弾き飛ばされる。
「時には優しく、時には激しい大自然。深緑の魔法少女・デイトナ!」
その魔法騎士は名乗った。緑色の法衣をまとっている。
「なに~。資料と違う~」
ムッツリーニは赤と青の資料しか持っていなかった。
てか、デイトナはこの町では初陣なので、資料など、あるはずないのだ。
「デイトナ・ストーム」
「もー」
ぐしゃぐしゃぐちょ
嵐にきりきざまれて、怪物は絶命した。
「なんだ……と」
初登場補正でめちゃくちゃつおいのだ。ムッツリーニ、運の悪いやつ。
「伝言を。もう、ネオバビロニアはおしまいですわ。わたくしはあの二人のように優しくはありませんですので」
冷酷に笑み、デイトナは容赦なく風魔法をうち、ムッツリーニを吹き飛ばした。
「お、おのれ~」
飛び去るムッツリーニ。
「やりすぎサラ」
辺りの雲行きや地形を省みて、妖精サラはたしなめる。
「そうですわね。以後気を付けますわ」
そんなこんなで。一部にビオレと呼ばれた魔法少女の初陣が終わった。
「あれ?」
その闘いの跡に茜と小春が通りかかる。
「かわいい牛のぬいぐるみだね」
「落とし物ですね。駐在さんに届けましょ」
「それ、ネガイナーだったりして」
「まさか~。ネガイナーは私達が倒さないと♪」
そのまさかである。
ちゃんちゃん
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