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【魔法少女っ】17-2 交錯する思い

2011年06月15日 20:55

……その前に、17-1の粗筋!
第3の魔法騎士・羽前千歳は、なんと羽前財閥末裔だった。
その父親・羽前則雄に屋敷に呼ばれた茜と小春は一億円を見せられ、「娘を宜しく」って言われるが、もちろん受け取りは拒むのだった。

「すごい屋敷だったね」
「さすがに現実として認識できない世界です」
ロールスロイスにのせられての帰路でそんな会話を交わす。
「しかし、千歳さんも財閥の跡取りだなんて大変です」
「だからこそ、誰かの支えが必要だってのはわかるよ」
「いえ、お嬢様大丈夫です」
運転席のメイドさんが反論する。
お嬢様は幼い時から羽前財閥末裔としての帝王学を叩き込まれ、それに耐えうる才覚もあります」
「でも財閥未来は14前後の中学生には大きすぎるですよ」
「そうですね」
メイドの表情は読めない。
「ですが、あなたがたも中学生には似つかわしくない、大きすぎるチカラを委されてるのでは?」
ギクッ
心当たりは「魔法騎士としてのチカラ」しかなかった。しかし、なぜこのメイドさんはそれを察する事ができたのだろう。
「ありがとうございました」
自宅近くまで送迎され、茜、小春ロールスロイスから降りる。
「不思議なメイドさん……」
お互い、そういう呟きをした夜だった。

続く

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