【魔法少女カーマイン】16-5　その深緑の魔法騎士は

「えっ、何ですか？」
初対面な茜が千歳を見て驚く。
「今朝あたしがフラグ立てかけた転校生だよ」
と小春。
「ほへ～。まさか魔法騎士だったなんて、フラグまた生きてるんじゃないですか～？」
「優しくも激しい大自然、深緑の魔法少女、デイトナっ！」
変身を終えて決めポーズする千歳。
千歳は脚が弱いのだが、変身してる間はちゃんと歩けるのだ。
「数が増えたか。しかし、パワーアップしてる意味ではこちらも同じ条件だ。バル菅！」
菅ダフィはバルカン砲を連発する。
「リーフ・リフレクション」
千歳が手をかざすと、木の葉のようなバリアが展開し、バルカンの砲撃をはねかえし、菅ダフィ側に衝突させた。
「大仏～こん～」
巨体故に大仏ネガイナーにも流れ弾が当たり、苦しむ。
「すごいです、転校生さん」
茜が誉める。
「誉められる程でもありませんわ。そろそろ止めをさしあげましょう？」
余裕しゃくしゃくで千歳は提案する。
「オッケー！合体魔法、メガ・アンジェラス！！」
「させるかってギャー！」
大仏を庇った菅ダフィが必殺技の餌食になる。
ブスブスブスブス……
「オボエテロ～！」
からだを機械化してなかったらヤバかったかもしれん。とにかく菅ダフィは去った。
「おふたりは魔法力切れみたいなんで、わたくしがお相手ですわ。つばさ号！メタモルフォーム！」
「車椅子～」
ガシャンガシャンガシャン。
車椅子が人型メカに変形した。
「ネガイナーみたいな？」
「すげー。これで何ができるのかな？」
「いえ、単に変形して踊らせただけですわ♪」
にこっと笑う千歳。
「大仏っこん～」
怒って大仏ネガイナーが千歳に向かって拳を降りおろす。
「デイトナ・エアールブラストっ」
ばご～ん。
理屈不明の爆発で、大仏はバラバラになる。
「油断させといて一撃。正義の戦法ですわ♪」
敵の心臓部から抉り出した願いのチカラの結晶を千歳は掴んでいる。
「木彫りの仏像ですか？ぬいぐるみコレクションに異質な……」
「なんかパソコンパーツみたいなのもあるね～」
それぞれ、敵の残しを拾得するのをみて、千歳は呆れる。
「呑気ですわね～」
車椅子に座ってから変身を解除する千歳。
なんだかうまくいかなそうな感じだが、これからどうするどうなる？

ちゃんちゃん

【良い子の諸君】
千歳「良い子の皆さん。集団リンチはやめましょうね」
サラ「でもこの前、ゴセイナイトがしてたサラ」
千歳「追加戦士キャラの株を下げるマネはやめていただきたいですわね。お父様に言ってテレ朝ぶっつぶしますわよ」
サラ「そういうマネもやめるサラ」