久保やる気満々！

阪神・久保のお願い賃上げより切実！？「もう少しでも早く…」
2010/12/20 16:57 配信夕刊フジ
阪神・久保のお願い賃上げより切実！？「もう少しでも早く…」
久保は球団に対し、賃上げより早朝練習の導入を訴える？（写真：夕刊フジ）



　阪神・久保康友投手（３０）が、来年２月の春季キャンプで早朝の早出練習「アーリーワーク」の実施を熱望している。球団への要求は、賃上げよりも練習開始時間の繰り上げ？

　久保の来季年俸については代理人を通じて球団と下交渉中。自己最多、チームトップの１４勝をあげ、今季年俸８８００万円から１億円プレーヤーの仲間入りを果たすことは確実視されている。しかし、久保は「交渉までの期限は決めずに、（契約までの期間が）長くなってもいいです」とサインを急がない。

　「バラ色のオフ」気分に浸っているつもりもなく、すでに練習をスタート。投手ではリーグ２位の８安打を放った打撃の向上も狙って週に１、２回は打撃練習もこなしており、来季の準備に余念がない。その久保が球団に要求したい重要ポイントが、ギャラアップとは別にあった。来年２月のキャンプでの「アーリーワーク」の実現だ。

　「打撃練習などは野手の邪魔をしないように朝イチで、誰もやっていない時にやりたいんですけど、球場へのバスが出ないんでね。朝食とってから休んでいる時間がムダなんで、球場への出発時刻をもう３０分、１時間前にして少しでも早く練習したい。でも僕１人が言うのは『反逆児』になる。まずは（去年アーリーワークをしていた）城島さんと若い選手とで、そういう雰囲気にならないかなあと」

　沖縄キャンプの場合、恩納村の宿舎から宜野座村野球場へは１０数キロ離れており、移動は車で３０分ほど要する。朝早く連れ立って球場に行く“同志”がいなければ早期練習は難しいわけだ。

　今年２月のキャンプでは城島がメジャー流の早出練習を敢行し、それを見習って数人の若手選手も全体練習前に汗を流した。頼りの城島も今オフ手術した左ひざのリハビリからの出発となり、現時点では沖縄のキャンプに参加できるかどうかも不透明だ。

　それでも久保は「城島さんが抜けている間も、若い選手がこれをチャンスと思ってやってくれると、チーム全体でいいサイクルになる」とあくまで前向き。来年のキャンプでは久保が城島に変わって「早朝の顔」として若手を引っ張っているかもしれない