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投手もバッティングに励め!

2010年12月16日 11:21

投手もバッティングに励め!

超本気!虎・秋山桧山バットで打ち勝つ
2010/12/16 10:18 配信サンケイスポーツ
超本気!虎・秋山桧山バットで打ち勝つ
9月12日のヤクルト戦で鮮やかな左前打を放った秋山バットをもらった桧山に打撃フォームも似てる?(写真サンケイスポーツ



 神様バットで二刀流や! 阪神秋山拓巳投手(19)が15日、鳴尾浜で自主トレを行い、来季の打撃の秘策を明かした。今季、桧山進次郎外野手(41)からもらって保管していたバットの使用解禁を断言。さらには城島健司捕手(34)のバットもスタンバイ。マウンドだけでなく打席でも、今年以上に躍動してみせる。

 虎のホープは投げるだけではない。来季は打者・秋山でも魅せる。桧山バット解禁で“二刀流”を宣言。神が乗り移った両腕で、投打に甲子園を支配する。

 「まだ使っていないんですけど、来季は使います」

 マル秘アイテムに頬が緩んだ。8月に1軍に大抜擢された時のこと。自分のバットを持っていないルーキーが練習用の中から選んだのは、桧山が昨季まで使用したモデルだった。後に、それを知った代打の神様から突然の贈りもの。3本の新モデルをもらっていた。

 結局、未使用でシーズンを終えたが、来季も自前は用意しない。“神の腕”があれば心配ご無用。900グラム前後の軽量で芯は太め。振り抜きやすい好打者のバット安打量産をもくろんでいる。

 さらに、もう一つ心強い1本が! 19歳はなんと、城島バットも所持しているのだ。シーズン中に「バットがない」と悩んでいると、「俺のをやるよ」とジョー。「2試合連続でタコ(無安打)ったやつ」と冗談交じりで使用中の相棒を渡された。

 「ずっと部屋に置いているんです。そのうち使おうかなと」

 大切に保管する宝物だが、時がくれば…。現役生活19年の大ベテランメジャー帰りのスターが改良を重ねた代物。鬼に金棒とは、このことだ。

 「きのう、寝る前に『そういえばバットを振っていないな』って」

 最近は体力強化が中心。この日も鳴尾浜ランニングやウエートに励んだが、年明けにはティー打撃も始める考えだ。元は高校通算48本塁打の怪物。“伊予ゴジラ”と呼ばれ、打者としても高い評価を得ていた。すでにその力は証明済み。今季はプロ5打席目で初安打、初完封を挙げた9月12日のヤクルト戦(甲子園)では自らトドメの左前適時打を放った。

 「まっすぐしか待っていないのを相手が分かっていたと思う。そこをどうしようか、考えます」

 本業が上手くいけば、打の見せ場も増える。すべて、ぬかりなし。すい星のごとく現れた救世主が、来季は“神の剣”を手に、投打で勝利を呼ぶ男になる。(安藤 理)

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