鳥谷UP更改！

鳥谷単年２億６０００万円！１億増！
2010/12/10 9:24 配信デイリースポーツ
鳥谷単年２億６０００万円！１億増！
一発サインで契約更改を終え、会見する鳥谷＝阪神球団事務所（撮影・飯室逸平）



　阪神・鳥谷敬内野手（２９）が９日、西宮市の球団事務所で契約交渉を行い、今季年俸１億６０００万円から１億増となる２億６０００万円でサインした。阪神遊撃手としては初の２億円超えで、現球界の遊撃手としても最高年俸となった。今季は自身初の打率３割のほか、遊撃ではプロ野球史上最多となる１０４打点を記録。攻守にチームをけん引した選手会長に、最高の勲章が与えられた。
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　笑顔は見せない。目の前のテーブルには華やかな装飾もない。濃紺のスーツに黒のネクタイ。会見場に現れた鳥谷はＶ逸の悔しさをにじませながら、控えめに自身の成績への充実感を語った。
　「チームとして優勝できなかった。本当に悔しいシーズンになりましたけど、個人的にはショートで１００打点という数字も出しましたし、来年に向けて頑張っていこうという気になりました」
　タテジマ遊撃手として初めて超えた２億円の大台。さらに現時点での暫定だが、来季契約が未契約となっている西武・中島の今季年俸である２億５０００万円を超え、日本球界遊撃手の“最高年俸”となった。
　今季は自身初となる打率３割を達成。得点圏打率もリーグトップの・３６０を記録するなど、中軸で圧倒的な勝負強さを発揮した。シーズン１０４打点は、遊撃手としてのプロ野球最多記録。安定した守備も含め、攻守両面でチームを支えた。　今季から就任した選手会長としての重責も果たすなど八面六臂（ろっぴ）の活躍を見せた背番号１に「平野、城島、新井とともに野手としてトップクラスの評価。恥ずかしくない評価をしました」と沼沢球団本部長。満額回答での一発サインとなった。
　来季のＦＡ権取得が確実な鳥谷だが、今回は単年契約。「（ＦＡ権を）取ったわけじゃないので個人としても取った時に話せばいいと思います」と話した鳥谷に対し、沼沢本部長も「来年は来年。今回は通常通りです」と当初から単年の条件を提示したことを明かした。
　「打つ方というよりはショートですし、守りで貢献したいです」と話す一方で「今年３割という数字を残せたので、野球選手を続ける限りは残し続けたい」と生涯３割に意欲を燃やす。主軸として、チームリーダーとして、掲げる理想は高い。
　「チームとして『ここで勝てば優勝に近づく』という大事なところで勝てなかった。ここで勝てばという試合がなくなるぐらい最初から白星を積んでいけば、そういう試合もなくなる」。悔しさをいま一度かみしめながら、来季に思いをはせた。新たにしたチームリーダーの自覚。手にした勲章を胸に、チームを悲願の頂点へとけん引する。