球児も更改

虎・球児、微減も合意！表記「藤川」のまま
2010/1/23 7:52 配信サンケイスポーツ

　藤川は不変－。阪神・藤川球児投手（２９）の契約交渉が合意に達したことを２２日、沼沢正二球団本部長（５１）が明かした（サインは後日）。ドラフト５位・藤川俊介外野手（２２）の入団で気になる“表記問題”も『藤川』で決着。これでスッキリ、沖縄・宜野座の春季キャンプへ一直線だ。

　球界を代表する守護神に登り詰めた男の扱いはやはり別格だった。藤川が契約について合意。ルーキー・藤川俊の入団により、懸案事項となっていたユニホームやスコアボードなどの表記もこれまでと同様、『藤川』に落ち着いた。

　「藤川選手と合意に達しました。サインは（キャンプ地の）沖縄でやります。日付は決定していませんが、自費キャンプは回避されました。（表記名も）変えません」

　沼沢球団本部長が明かした。今月１８日の自主トレ公開日に球児は契約交渉について「なんとかなる。（はんこを）押さないとプレーできない。代理人にもよさそうな話を聞いている。お金のことは気にしていない」と話していた。その言葉通り、２月１日を目前に代理人交渉によって折り合った。昨季は５勝３敗２５セーブながら、チーム成績（４位）もあって、今季年俸は４億円から若干のダウンが見込まれる。だが、危惧された自費キャンプも回避、そして、『藤川』のまま２０１０年に挑む。

　同姓の藤川俊介が入団したことで、藤川球児の表記にも注目が集まっていた。本来なら同姓選手が２人以上いた場合、阪神では『野原将』、『野原祐』のように、区別するため名前が入るのが一般的。でも、新人と球界を代表するクローザーでは格がちがう。藤川本人も「自分の中では藤川かな」と望んできた通り、球児が『藤川』、新人の藤川俊介が『藤川俊』と表記されることになった。

　球界を見渡せば、中日・落合（現中日監督）、西武・松坂（現レッドソックス）ら大物たちも、同姓選手が入団してきた際の表記はそのままだった。球児もそうなるべき存在。超一流なのだから、当然だ。

　越年した契約もあとはサインするだけ。表記もそのまま。あとは５年ぶりのＶ奪回へまい進するのみ。ユニホームの背中の『ＦＵＪＩＫＡＷＡ』がプライドの証しだ。