- 名前
- callo
- 性別
- ♂
- 年齢
- 58歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- ドキドキさがして ときどき うろうろ・・・
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それはそういうことなんだろうか?と訝る間もなくキミはボクの肩口で小さな寝息を立てている
2009年10月12日 23:59
大きな展覧会が開かれている
その美術館の何処にも、
興味の欠片もないキミは
居眠りをする直前、
困ったような顔をして、
ボクに打ち明ける
そうなんだ、
へええ。
と、相槌を打つボクは
せめて当事者ではないフリをして
キミの言葉を
やりすごすしかない
友達や、周囲の人間達がいうには、
自分はヘンなひとにばかり思われる、
そういうオーラが
出ている、らしい
「あたしはべつに」
そういう変わった人が勝手に、
ひとりで、わたしを・・・ということらしい。
なるほど。
ひとのこころに、電光掲示のあるわけではないから
そう言われれば、それまで。
いつ、何が確かめられたわけでもない。
キミの思いの在り処は
さしあたって、いつも問題ではなかったし、
ボクは独立事象として
キミを思ってきた、
それは認めよう
それにしては、
と思う部分が、なくはない
けれども
とりあえずボクは
話の腰を折らないようにして、
傲岸不遜に、
対峙してみよう、
そう決める
あなたは
わたしのことが好き
そんな言葉に
裏打ちされた
いま、睡魔に負けようとする
柔らかな微笑みは
どれほどの、鳴動が
大地に訪れようと
揺らぐことも無い
・・・そんな、古代のシャーマンみたいな
狂気のごとき、自信満々に
ボクは本当に
辟易しているのだけれど、
それから30分
夕陽の長く朱い光芒が
最早、弱弱しいダウンライトにさえ
さえぎられようとする
こんな時間に
朝も眠いうちから
ボクに呼び出され
ごはんやら
スタジアムやら
陶器屋やら
いろんなところに
ひっぱり廻され
脚が棒になるほど
疲れきって、
ゆらゆらゆら、と、
ボクの左の肩口に
無意識に、
つつましやかに預けられた重みから
聞こえてくる
歩き疲れたキミの
小さな寝息は
もう、いい加減にしないか、と
その場を立ち去ろうとするボクを
優しく、いさめようと試みる
まぁまぁ、そんな
目くじらをたてるようなふりをしなくたって
なにも かにも
すべてはお見通しだよ、
なんて・・・
そしてその重みそのものは
今のボクには
まんざらでもなく
悪くもない
そして確実に
ボクはキミから
遠ざかる
このデジログへのコメント
遠ざかっているの…
そうなのかな
→ちょこさん
そう、は思えない、ということ、かな?(笑)
実際のありさま、を見ても、わからないことかもしれないけれど、
ボクの渇きと寒さはいや増すばかり、ほぼ耐え切れないレベルに近付きつつあります。
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