- 名前
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- もう海外在住29年、定年もそろそろ始まり、人生のソフト・ランディング、心に浮かぶこと...
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全て世界は事もなし
2006年04月12日 07:31
風呂に入りながらBBCのワールドサービスの中波ラジオを聴いていて今日のニュースで、日曜日に投票があったイタリアの首相選挙でベルルスコーニが破れた、ということはもう今日のニュースではないのだけど、それに加えて5%ほどの差だそうで、それに彼が承服しかねて敗北宣言をしない、不透明な開票事情があるから数えなおしをしろ、というようなことを言っているような。 ばかばかしい、何年か前のブッシュと同じ猿芝居を繰り返しそうだ、とのコメントだった。
あのときはフロリダ州の、弟が州知事をしている選挙区でややこしいことをしてもみ消した、という疑惑があったのだが、結局、対立候補が敗北宣言をして納めたのだった。 それで、アメリカの結果がほらみたことか、世界に眉をひそめさせる結果をもたらすことになったではないか。 阿呆な政治方針で気の毒な人々が世界に溢れることとなったのだが、結局アメリカが育てた独裁者をつかまえて、大山鳴動して鼠一匹、状況はなにもよくなっていない、歴史の後退ではないか。
このイタリア選挙でベルルスコーニがシシリアを再検討しろといったとか言わなかったとか。 そうすれば5%の差が盛り返して2%ほど優勢になって勝利するとでもいうのか、ばかばかしいことだ。 ブッシュに倣うのであればそうなりかねない。
シシリアはマフィアの本拠地であり、どういう関係があるのかもう20年以上も指名手配になっていたマフィアの大物ボスが、かのコルレオーネ一家に関係して捕まった、というニュースも今夜、テレビで報じられていて、そのごく普通のぼってりとした風貌のおっさんに家内が、「あれえ、着てるのアルマーニじゃないんだわ、あれじゃ、私の姉の嫁いだシシリアの田舎の農家のおっさんと同じじゃないの」と笑ったものだ。 何年か前にもマフィアのボスが捕まって檻のなかから裁判をうけている映像がニュースでながれたものだけれど、そのときも普通の左官屋の叔父さんの日曜日の服、という感じで拍子抜けしたものだ。
大体に我々のイメージはアメリカ映画の「ゴッドファーザー」に毒されているのか、本家、シシリアでは普通の叔父さんの風貌が官憲に気づかれなくて一番いいのだろうか。 実際、その地区の検察庁のマフィア撲滅担当検事が肩入れする商店街が爆破されたニュースは昨日のことだったのだから、あれは最後の悪あがきだったのだろうか。 それにしても作られたイメージというのはあてにならないものだ。 それではアメリカのマフィアのボスの贅沢は何なのだ。 アメリカの政界、官憲が腐敗していてマフィアは必要悪と共存しているのだろうか。 本家のシシリアではなんでもないおっさんでニューヨークやシカゴではマーロン・ブランドやアル・パチーノだろうか。 どうも虚飾のような気がするが。 オランダの二十数人殺しを指図した麻薬で儲けた成金が捕まったのは数週間前だったのだが、これは一代限りの成金のようで、一家とかファミリーという風にはなっていない。 個人主義のオランダらしい現象だ。 この人もアムステルダムをスクーターに乗ってあちこちのクラブに出入りしていたようで華やかな血と薔薇と酒肉の生活を送っていたようだ。 それじゃ、日本はどうだろうか。 いまどき日本のやくざ映画のイメージ、まあ、60年代の仁侠映画のイメージを信じる古風な者はいないのだろうが、現代やくざというのはどんなものなのだろうか。 フィリピンを通じて銃器の運搬をしているものが捕らえられて抗争の準備だというきな臭いニュースがあったのは最近のことだ。
ここでさっきのベルルスコーニ首相と日本の現首相が重なる。 ベルルスコーニの金、権力の許にあるどす黒いものとそこから地球を半分まわった極東の、それも今日のニュース。 首相になりたい小沢一郎率いる新生(?)民主党がこの秋、政治体制を再編して現首相に「仕掛けてくる」と現首相が言ったとか言わなかったとか、その言葉にさすが、祖父の背中に倶梨伽羅モンモンがはいってかなりそのあたりを仕切っていたという人の孫だと思った。 昔、元首相を何人か出した地盤が上州戦争とやくざの出入りに譬えられたこともあり、その片一方がまだ高齢にもかかわらず時々ニュースにでる自民党であるので、なるほどこの前の大戦の枢軸国の2/3だと納得した。
タイの首相選でも見事当選した前首相が「タイのベルルスコーニ」と譬えられているらしいがさすがタイ大衆のデモに退陣すると宣言したとかしなかったとか。
それでは日本の現首相は他の国から、日本国民から何と譬えられているのだろうか。
昔、日本はアメリカの男妾、といわれたことがあったが、まだ、それは通用するのだろうか。 まあ、ヤクザというのは時の権力といつも通じていたものだが、やくざが首相になったらこれはどうなのだろうか、媚び従うその上の権力となると、、、、、
戦後60年代に言われた例えはまだ健在なようだ。
全て世界はこともなし。
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