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アルコール・コントロールにひっかたったんだけど、、

2006年04月06日 22:52

夕食の前から風船グラスに2杯ボルドーの赤を飲んで家人がそれぞれの好みに合わせて焼いたピッツァを腹に入れ、まだたそがれ時には少し間がある午後8時半の高速道路ハーグに向かった。 その夜は知人にも何人か会い、楽しい宵をすごし、ジャズクラブはしごしてから帰路、12時半ごろ人通りのない女王の執務室の裏に停めてあった車に乗り、そこから300mほどまだエンジンも温まってはいず、蒸気の白いのを排気管から出しているのをバックミラーで見ていると、高速に向かう通りで、赤いランプを揺らして路上中央に立つ警官2人に誘導されて道の脇に車を停めさせられた。

いつもニュース飲酒運転取締りが報道されていたが大抵、クリスマスのあたり、そして週末の深夜、このように平日の取り締まりはあまり経験がないし、実際、この国で25年以上車を運転して検問で停められたのは数度だけだったと記憶している。この10年ほどは一度もない。 バカンスの折には隣国、少し離れてフランスオーストリア北欧の国々に車で出かけているが不思議なことに検問にかかったことは一度もない。 スピード違反ネズミ捕りには去年は5回ほどひっかかり数ヶ月してから罰金督促の郵便がはいるのだが、それぞれ制限速度を10kmほど越す、特に親戚のパーティーの酒のつまみの話題にさえなりそうもないつまらないものである。

みじめだったのはもう20年以上前、金のないときにぼろぼろの車検切れのフランス車、みにくいアヒルの仔、と別名のあるフランス車を運転していてアムステルダムから当時住んでいた北のグルニンゲンに戻る夜中、真冬にヒーターが効かず車外のほうが暖かそうな、全く人通りというか車どおりのない高速で、突然、ポルシェオープンカーに乗る皮の完全防寒服に包まれた警官パトカーに止められ、そのときの寒さに往生した記憶が今も残っている。 さすがにその時の場所と時間からして、警官も歩いて100km帰れ、とかは言わなかったし、それまでポルシェに乗った経験もないから自分のボロ車をそこに残して次の検問所までという可能性もあったのだろうけどオープンカーマイナス10度ほどの深夜に同乗せよと言われたらどうしようかと恐ろしい気がした。 それはそれで話のたねになる経験であったのだろうがその罰則が一番厳しいような気がする。 

それで、この夜。 午後6時前にボルドー赤ワイン、小さめの風船グラスに2杯、200ccほどか、それにカフェージャズライブの折、喉を潤すのに白ビールアルコール度 4%弱)300ccを9時から30分ほどかけて飲んでいた。

12時半の検問で、警官が「この器具のこと、ご存知でしょう。 吹いてください」というので興味本位プラスチックの管がついた検知器を突きつけた警官に「おもいっきり吹くのですか、どのくらい続けてふけばいいのですか?」とカーステレオのヴォリュームを落としてから窓越しに尋ねれば、「力まずとも普通に私がいい、と言うまで続けてください」と言うので、その通りにした。

頭の中では、はて、どの程度の数量がでるのか、まあ、赤信号でアラームサイレンピーポーピーポー、なのか、突然真っ赤なランプがちかちか点滅するのか、お化け屋敷の闇をこわごわ歩く気分だったのだが、それよりも、もし、検挙されたときに、これからうちに戻るまでの面倒さを想ってそれにうんざりしたのだった。

飲んだ量は大したことがないし、時間もたっているのでたとえ検出されているとしてもいくばくかの罰金にはなるのだろうが、まさか、免許剥奪とはならないだろうし、せいぜいこの夜は自分で運転することは禁止されるから、タクシーで最寄の駅、自分の駅からまた、タクシー、、、というのが順当なルートになるのだろう、余計な2時間から3時間が加わる。 朝、4時帰宅か。 もし、それがいやなら、何時間か警察の留置所でベンチに坐ってアルコールが抜けるまで待つ、というオプションがあるはずだ。 そうすると、完全に朝になる。 それからまた、ここまで車を拾いにもどるのか、やれやれ、とこういうことがプラスチックの管を口に含んで拭き続ける頭の中をよぎっていったのだった。

あっけなく、「はい、だいじょうぶです。 結構ですよ」 といわれ聞きたい事もあったのだが、すねに小さい傷を持つ身、みいら取りがみいらになる例もあるのでそそくさとその場を去ったのだが、これが1時間早かったらどうなのだろうか、2時間、3時間、、、、、。 射撃クラブの連中とは時々こういうことを話すのだが、ビール1本ぐらいなら、飲んだ直後にその場で検知器を吹いても大丈、ということを聞いたような記憶があるが、そのときにはそれは怪しいぞ、と思ったものだ。

うちに戻って深夜のニュースを身ながらの残り物で雑炊をつくりビールで流し込んですいた腹を満たしたら眠気が来た。 トラ箱でむさぼる眠りと今のこの眠気はトラ箱での眠りの方がすっきりしているような気がするが、それはその前後に付随する面倒さをしばし忘れるのに必要な相当強いものでもあるのだろうと想像する。

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