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いのちの食べ方 DVD

2008年12月01日 00:06

以前、映画館で鑑賞した「いのちの食べかた」の感想をアップしました。
今回、予約していたDVDが届いたので、小学生(4年生)と中学生(1年生)の子供とともに鑑賞しました。
 ヒヨコが生まれてすぐに、ベルトコンベアで処理され、かご詰めされていくのをみてまず興味を持ったようです。まさしく、命を工業化しているのですから。
 また、パプリカビニールハウスの中での工場のような栽培作業、そして収穫作業。
 ひまわりの種を取るために(油用でしょうね)飛行機で早く収穫させるための薬を散布します。そして巨大な車で収穫していくのです。
 地下に広がる広大な岩塩の掘削現場、そこで食事をとるたった二人の男たち。そこから運び出される真っ白な塩。
 牛の種付け(このときには、子供からの質問がさすがにありました。精子というものをオスから取って、いい牛だけを作るようになっていると説明しました)。そして、ブタ人工授精の風景。また、牛の帝王切開の風景。
 豚が次々と列となって、通路のなかに入っていくと次々と屠殺され、吊るされ、血抜きされ、機械がそこに近づき、足を広げ腹を裂き、次に職人たちが足をやはり機械を使って切り取ります。
 牛の屠殺も機械的です。通路に通されると、檻から首だけ出ることになり、それを電気ショック麻痺させます。蠢動しているからだを逆さに吊り下げ、一気に血を抜き、胃液を口から流しださせます。そのあとの、大事な生皮剥きも、人手がかかわるものの小型エレベーターのようなものにのった人たちが皮をはぐと、皮がローラーに巻き取られていくのです。
 動物も植物も魚もすべて、工業化され収穫されています。
 いきなり商品に近い形へ処理されるのです。なるほど、これでは、消費者であるぼくたちに命を奪うことは想像もつきません。むしろ、そのようなことを想像させないようにぼくたちの生活は組み込まれているのでしょうか?
 それがいいことか、悪いことかわかりませんが、起こっていることを解釈なしで淡々と提示するこの映画のようなものをこそ、子供たちの教材に使用して「命の大切さ」を教えるというのもいいのではないでしょうか。

このデジログへのコメント

  • 苺一恵 2010年08月08日 18:14

    合理性という現代社会の視覚情報からは、嗅覚や触覚は幸か不幸か排除されているのですね

  • tarashi 2010年08月08日 19:26

    > 苺一恵さん
    聴覚や視覚も、不合理なものや不快なものを除去していますよね。それではありのままも世界を感じることはできないと思います。

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