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「学問の下流化」 竹内洋著

2008年12月20日 12:09

学問の下流化」 竹内洋 中央公論新社 は新書書評に少しばかりの文章を継ぎ足して作り上げた本であるが、これだけそれ自体で「学問の下流化」を具現化させた例もないであろう出来である。
丸山眞男という巨人の業績に寄生した本を著したかと思えば、大学や学歴旧制高校などについての自分の思いつき(これが本当に思いつき程度の内容である)を垂れ流して禄を食んでいるのだから、むかしの大学教授はいい気なものである。
東大に落ち、京大に受かったということだからか(そういう人ばっかりではないはずだが、この人の人骨が窺われる所以なのだが)、京大をことさら持ち上げ、東大を腐すのは、いやしい所作としか言えない。
 「(略)良質な新書が少数になってしまった時代がさみしい。下流新書(愚書)栄えて読者の読解力がどんどん落ちる(愚民)時代になってしまっているのではないだろうか。」という記載は、それが事実かどうかは異論があろうが、それよりも、この書のような下流な単行本(1900円もする!)に書かれているのだから呆れしまった。
 お勧めできない。が、部分部分に面白い記述はあり、それこそこの本が新書になったなら購入してもいいかもしれませんね。

このデジログへのコメント

  • tarashi 2008年12月21日 23:31

    > さやかさん

    学があろうがなかろうが、人生をきちんと生きていれば人間、それでいいのではないかと思うのですが。どうぞ、また見に来てください。

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