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ブタがいた教室 誰が何と言おうが、凡作です!

2008年11月24日 00:33

たぶん、この書き込みに文句がたくさん出ると思いますが・・。


この映画、着想は平凡なのですが、それなりに現在の教育界では必要なことを扱っているかと思います。つまり「いのちっていうのは動植物いのちの上に成り立つ」っていう生物としての人間の生態を教える必要性は正しいのです。ですが、ブタペットにして最後に食べさせるというむちゃくちゃな教育方針といい、すべてを子供に決めさせようとする、これまた教育の敗北といい(なんのための大人の介入なのか?「蠅の王」を知らんのか?)、まったくピントのはずれた映画です。これが実話だというから、まあ、原作の先生の能天気さにもびっくりしますね。
 で、映画としても、2時間をこれだけで持たすのはむずかしく、先生の苦悩もわからなければ、豚との教育もいまひとつ。たとえば、フランス映画の「ぼくの好きな先生」などは田舎の小さな先生と生徒とのふれあいをこまやかに描くことで映画として非常に素晴らしい物語となっている。別にブタを飼わなくても映画は成立するのだが、ブタを飼って物語の求心性を欠いてしまったのは、ひとえに脚本の失敗であろうか?妻夫木くんの愚図な先生も、なんだか当り前の出来でした。
 凡作です。
 きっと、この意見が気に食わない人もいるでしょうが、ま、僕の意見だということです。
 PG-12ですが、「いのちの食べ方」を見せた方が、子供に「食べる」ということを教えることができると思います。

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