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ドラフト

2008年10月31日 08:39

ドラフト

阪神ドラ1は鉄腕苦労人、奈良産大・蕭一傑
サンケイスポーツ - 2008/10/31 8:04
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 ハングリー精神でG倒や!! 阪神は30日、都内で行われたドラフト会議奈良産大・蕭一傑(しょう・いっけつ)投手(22)を1位指名した。期待の右腕は「巨人打線と対戦したい」とキッパリ台湾から単身で野球留学した苦労人が真弓明信監督(55)の前でサクセスストーリーを描く。

 あの日抱いた夢が叶った。会見に姿を見せた蕭の表情は晴れやかだった。台湾からの留学生は流ちょうな日本語で話した。

 「ホッとしています。プロに入ることが目標でした。何巡目でもチームがどこでも関係ありませんでした。巨人打線と対戦したいです。強力打線なので抑えたいです」

 巨人の2文字が口をついて出てきた。早くもタテジマの一員。それで十分だった。8月31日、チームメートと2人で甲子園に行った。伝統の一戦に「すごい声援でした」。その真ん中で投げる。今ではG倒のイメージを膨らませている。

 1986年1月2日、父・良坤(りゃんくん)さん(48)=公務員、母・林淑燕(りん・すいぇん)さん(46)=教師=の長男として、この世に生を受けた。叔父は台湾野球連盟の役員という環境。当然、白球が玩具だった。小4から野球のために両親のもとを離れた。高1のとき、決意を打ち明けた。

 「日本に行って、野球がしたい」

 返答は「わかった。お前次第だぞ」。日南学園宮崎)に入学後「本当に厳しくて、練習が長かった」。それでも「やめようとか、一度も思わなかった。やってやろうと思った」。大学に進学しても思いは変わらなかった。

 理由がある。仕送りは月12万円。月収の半分を送金してくれた父のことを思えば苦しいとは思わなかった。

 外食は控え、食事は寮で摂って生活を切りつめた。父が送ってくれた「干し肉」を入れたおにぎりを作り、昼食にあてた。息子の生活を知る父にとっても夢が叶った瞬間だった。

 テレビ中継を見ながら待った。指名を受けると携帯電話を手に取った。台湾につながった。

 「選ばれたよ」

 「よかったな」

 短い会話に、ここ数年間の2人の思いが凝縮されていた。

 強い精神力には肉体も伴う。今年の大学選手権。6月11日の中央学院大戦では延長十三回、175球を投げ1-0で完封。翌日の東北福祉大戦には延長十一回で156球。1-2で敗れるが、2日間で331球を投げ抜いた。そんなタフネス男が真弓阪神の仲間入りだ。

 「優勝しましょう」

 新指揮官へ熱いメッセージを送った。MAX148キロの直球、カーブスライダーフォークサークルチェンジを操る蕭一傑-。台湾生まれの“日本育ち”。ジョー政権の1期生が新しい風を運ぶ。
[ 2008/10/31

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