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１４２戦目で虎力尽きた…１３差守れずＶ逸
スポーツニッポン - 2008/10/11 7:00
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＜神・横＞８回無死、三振に倒れ、激しい雨に打たれる金本

　【阪神３―４横浜】目前の現実が重くのしかかった。巨人が神宮でヤクルトを下し、マジックを１に減らしてから１７分後。９回２死一、三塁で新井が右飛に倒れると同時に阪神の３年ぶりのリーグＶが消滅した。

　ぼう然とするナイン。ただ岡田監督は誰も責めることなく、敗戦の弁を淡々と語った。「村田は全打席ホームランを狙ってきてたからな。そこだけは避けてと思ったけど…。まあ、アッチソンにしてもここまで抑えてくれてたよ」。５回まで１安打無失点の下柳が６回、四球に連打で１点を返されなお１死一、二塁。村田を迎えた場面で、迷わずアッチソンを投入した。だが、カウント２―１から１４５キロ直球を左翼席へ運ばれてしまう。逆転３ラン。情勢は一気に暗転した。１点を追う８回には藤川を投入。チームを鼓舞したが、９月以降、湿りがちの攻撃陣にはホームが遠かった。

　開幕からの快進撃は夏場を境に失速した。新井、矢野、藤川が五輪で抜け、勢いを失ったのは事実。「言うても仕方ない。言い訳になる。控えでやらなあかんのは分かっていたこと」と指揮官は敗因には挙げなかった。

　「９月に入ってから勝ったり負けたり。連敗もあったけど、よくしのいだと思うよ。その間に巨人の猛追？直接で勝てんかったのがな。やられた印象が強いよな。後半は特にな」。９月１９日からの３連戦で３連敗を喫するなど、宿敵の本塁打攻勢に圧倒され最後は７連敗。リーグ最大の１３差を逆転される屈辱へつながった。

　ただ落ち込んでいる暇はない。１８日からは中日とＣＳ第１ステージで激突。昨年、同カードで苦杯をなめた落合竜を撃破し、原巨人への挑戦権を得ることが、リベンジへの第一歩となる。

　＜先制弾も実らず…金本２度目屈辱＞金本の先制２ランも実らなかった。最終回の攻撃ではベンチから声を張り上げナインを鼓舞。守備では左翼フェンス際での好捕もあった。言葉で、プレーでもり立てたが届かず、試合後は言葉を発することはなかった。広島時代の９６年にも、巨人に１１・５差をひっくり返された経験を持つアニキにとって２度目の屈辱となってしまった。
[ 2008/10/11 8:14 更新 ]
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