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皆カッカ・いらいらしています。

2008年10月05日 08:56

皆カッカ・いらいらしています。

阪神岡田監督、野次るファンと必死バトル
サンケイスポーツ - 2008/10/5 8:03

 (セ・リーグヤクルト2-2阪神=延長12回、22回戦、阪神12勝9敗1分、4日、神宮)もういっぺん、言うてみい!! 阪神ヤクルト相手に延長十二回の執念ドロー。デーゲーム巨人が敗れ、単独首位に返り咲いた。優勝マジックは「6」が点灯し、消滅したものの、セ界制覇に半歩前進。試合後、指揮官はファンのヤジに激怒。闘う集団がラストスパートをかける-。

 聞き流すことはできなかった。強い信頼感で戦い抜いたあとなのに、なにを見とったんや! 岡田監督がヤジを真っ向から受け止めた。必死のパッチの表れだった。

 「なんやと、もういっぺん言ってみい! 誰に向かっていうとるんや!」

 試合後、ファウルグラウンドからクラブハウスに向かった。そのとき。「反省しろ! もっと先発、引っ張れよ!」。阪神ビジターバージョンのレプリカユニホームを着た若い男性からヤジが飛ぶ。最初は無視した。しかし、その後に続いた言葉が…。

 「オマエは選手の信頼を、失ってんだよ!」

 我慢できなかった。フェンスまで歩み寄った。止めに入る球団広報に「オマエらもなんか言えや」。別の男性からさらに声が飛んだ。「みっともないぞ!」。火花が散る。前代未聞の“場外バトル”だった。

 デーゲーム巨人が負け、午後5時16分に単独首位に返り咲き、優勝マジック「6」が点灯した。勝てば「5」に減る試合で、3日の第1戦で崩壊して逆転負けを喫したリリーフ陣をつぎ込んだ。リベンジしてこい。信頼に基づいたタクトだった。

 「ウチの中継ぎ陣は、あんなものじゃないからな。二度と、繰り返さない。(今季は)ピッチャーがそうやって、抑えてきてくれたんやから」

 六回からアッチソン藤川延長戦からウィリアムス渡辺の男気継投で“7回ゼロ封”。拙攻が響いたが水を差す心ない言葉が許せなかった。もういっぺん言ってみい!-。指揮官の剣幕に、その男性ファンは「がんばってほしいだけなんです」と“謝罪”した。「いい方があるやろ!」。将の怒りは消えなかった。

 試合前、テレビ巨人中日戦を食い入るように見ていた。宿敵の敗戦を知ると「ヒューッ!」と珍しく喜びの声をあげた。中継ぎ陣が踏ん張っただけに、なおさら勝ちたかった。

 「勝ち越していれば? それしかない。点が入らんかったからな」

 3時間54分の死闘。結局、4時間58分の“マジック生活”だったが、単独首位の座は変わらない。巨人とは0.5差。半歩前進だ。

 5日に勝って、巨人が負ければ「M4」。指揮官の心からの叫び。そして怒り。9月23日の横浜戦では甲子園赤星も吠えた。残り6試合。そんな闘う姿勢が我らが阪神の“最終兵器”だ。
[ 2008/10/5 8:03 更新 ]
サンケイスポーツ

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