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真弓監督誕生
2008年10月28日 08:46
誕生!阪神・真弓監督「投手獲って」
サンケイスポーツ - 2008/10/28 8:02
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真弓覚悟の2年、大補強で勝負や-。阪神は27日、真弓明信氏(55)の第31代監督就任を正式発表した。背番号は「72」、2年契約の年俸8000万円(推定)。大阪市内のホテルで会見し「日本一」を公約するなど“2年の覚悟”を示した新指揮官は、坂井信也オーナー(60)に投手陣の大補強を要望した。
日本一へ、第一声から熱かった。補強の大号令! 常勝軍団を頂点に導く決意を示した。
「日本一を狙うのは当然です。しっかり優勝を勝ち取りたい。(FAで)できれば、頼りになる選手を獲ってもらいたい。特にピッチャーですかね」。娘夫婦からプレゼントされた紫色のネクタイにダークグレーのスーツ姿。壇上の真弓新監督が約150人もの大報道陣や、同席した坂井オーナーの前で先発投手を中心とした大補強を要望したのだ。
「できれば先発。完投能力があり、体の力が強いのが条件。名前はあえていわないけど」。タンパリングを避けて明言こそ控えたが、ラブコールの相手は明白。FA補強に関して三浦(横浜)獲りを事実上、熱望した。
新指揮官の意気込みに坂井オーナーも全面バックアップを約束した。「補強には全力を尽くす。(私の役目は)あとはお金を出すだけです」。虎の総帥が太鼓判を押した。金庫のカギを開ける。30億円は下らない大補強費を投下。この日も横浜と残留交渉を行った三浦に関しては、4年12億円の軍資金を用意して調査を進めている。
三浦だけにとどまらない。完投能力のある投手なら何人でも。新指揮官の熱意をくんで球団も、さらに清水(ロッテ)が今オフにFA宣言するならターゲットとして加えるべく調査中。新外国人投手についても、去就が微妙なボーグルソンが退団となれば、グリン(日本ハム)ら国内で実績のある外国人投手に狙いを定めた。
常勝軍団を引き継ぎ真弓阪神は1年目から結果を求められる。だからより積極的になる。球団とは2年契約を結んだ。野村元監督(現楽天監督)、岡田前監督も3年契約でスタートした。最近の虎では珍しい“短期契約”だが、真弓新監督も覚悟の上で坂井オーナーに「(契約期間は)長くなくていいです」と告げたという。南球団社長は「契約年数はあってないようなもの。1年1年が勝負です」と指揮官の胸中を代弁した。
勝負をかけるために新指揮官の答えが、先発補強だった。「(今の阪神は)かなり戦力も整っている。あとは本当に微量のプラスアルファがあれば」。今季は安藤、下柳、岩田が先発ローテを支えたが、4番手以降が固定できず。中継ぎ陣の負担が増して後半戦の失速につながった。外から見ていてもそれは痛感した。
「誠心誠意、務めていきたい」。就任会見後、真弓新監督は早くも南球団社長、沼沢球団本部長、黒田編成部長、平田二軍監督らを交えて会食。今オフの補強策を話し合い、“真弓の考え”を伝えた。覚悟の船出。早くも行動で示した。
[ 2008/10/28 8:02 更新 ]
サンケイスポーツ
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