人間でないし…

人間は、みんな平等と言うが、
やはり、金メダルをとるような人は、違う種類の人間だと思う。

その日に最高の状態で、戦う。

なかなか、できるものではない。

マラソンの野口みずきさんは、非常に残念だ。
戦えないというのは、一番、もったいない。


ゴルフのタイガー・ウッズは、プレッシャーがかかれば、かかるほど、強くなる。
すばらしい、ショットが増えていく。

水泳の北島選手もそういうタイプなのだと思う。
期待されれば、期待されるほど、強くなっていくのだと思う。

金メダルを2大会連続でとる、本当に素晴らしい。
感動しました。



小学校の友達、S君、Y君、W君、M君と5人で、9日に焼き肉を食べに行ったとき、
友達のS君が言った。
「今日、5分、遅れたじゃない。親がきて、うるさかったんだよ。」

S君は、駅前の高層マンションの9階に住んでいる。
実家は、同じ市内でバスで20分ぐらい。

だから、両親は、電車で出かけるときは、駅までくるので、S君の家によることが多いそうだ。

S君は、SEだ。給料もよかったらしい。昔は…。
SEは、30-35歳の間で、クビを切られる場合が多い。

S君は、正社員だったが、33歳で解雇され、もう一度、契約社員として、雇用されている。賃金は、大幅カットされた。
今は、1年単位の契約で、働いている。
ずっと、同じ会社だが…。

S君がさらに、話す。
「俺はさあ、親に彼女と早く結婚しろ、て言われるんだよ。でも、まだ結婚する気はないし。」

彼女がきているところに、両親がきて、彼女がいるんだったら、結婚しろ、と言われたらしい。

「それにさあ、俺の彼女、アメリカ人だし。アメリカ人だと、いろいろ考えるじゃない。アメリカ人はさあ、文化も違うし。」

アメリカ人を強調する。

俺は訊いた。
「彼女は何歳？」

S君は答える。
「41歳。小学校の講師。アメリカ人だから、英語の。」

いちいち、アメリカ人を言う。

彼女ができて、うれしかったのだと思う。
それにしても、俺たちは、何回、アメリカ人という単語を聞いたか、わからない。

S君がトイレに行った。席を離れた。

M君が一言。
「結局、アメリカ人の彼女、ていうのを自慢したかっただけか。」

俺は言った。
「うれしいんじゃない。」

M君が言う。
「でもさあ、契約社員なのに、駅前の高層マンションにどうして住めるんだ？
たぶんさあ、訳あり物件じゃない？」

それはないと思うが…。

さらに言う。
「自殺した人がいるとか、幽霊が出るとか」

夏だけど、怪談ではないから…。
ただの、S君の自慢話だから…。

M君は言う。
「でも、S君は、英語を話せたっけ？」

俺は言った。
「メチャクチャな英語だよ。」
S君の英語は文法がメチャクチャで、ひどい英語だ。
外国人と話しているのを、見たことがあるけで、通じているのかも、よくわからない。

M君は言う。
「じゃあ、彼女はカナダ人かもしれないよなあ。もしかしたら、彼女がアラビア語で話しても、わからないんじゃない？」

アメリカ人か、カナダ人かは、わからないかもしれないが、
さすがに、アラビア語か英語かは、区別がつくだろう。

M君の推理は続く。
「だいたいさあ、外国人の歳は、わからないぞ。
41歳ではなくて、60歳かもしれない」

どっちでもいいと思う。
さすがに、60歳と間違うことは、ないと思うが…。

M君の推理は、まだまだ続く。
「もしかしたら、人間じゃないかもしれない。
幽霊かもしれない。」

だから、マンションを幽霊が出る訳あり物件と、勝手に決めたら、だめだって。。。

「俺たちには、見えないかも。」

勝手に、幽霊と決めつけては、だめだって。。。


M君の言っていることをまとめれば、S君の彼女は、
「アラビア語を話す、60歳に見える女性の幽霊」

もう、幽霊だし。人間でないし…。
さすがに、これはないと思う。。。

ここまで、勝手に想像できるのは、才能だと思う。。。