超越した人

ロダンの彫刻「考える人」は、有名な作品だ。
ロダンは、現在では、天才彫刻家だと言われているが、
初期のころは、全然、評価されなかった。

あまりにも、能力のある人は、
なかなか評価されない。
なかなか理解されない。

ゴッホは、死んでから高く評価された。
今、億単位で、自分の絵が取引されていると知ったら、ゴッホは驚くだろう。


小学校時代の友達M君は、なかなか、評価してもらえない。
このログを読んでくれている人たちは、M君を高く評価しているが、M君を好きな人は少ないらしい。

上司には、非常に嫌われている。
部下にも、嫌われているそうだ。

俺は、M君は、すべてを超越した人なので、理解できないのだと思う。



お笑いコンビのFUJIWARAの原西さんが、
「ギャグは1兆個もっている」
と言っていたが、

1兆個しか、持ってないではないか。

笑いは、その場で作っていくものだ。
あらかじめ作っているから、有限なのだ。


無限に笑いを作ってしまう男。
その場で笑いを作ってしまう男。
M君。。。


(前回の続き)

フラっと本屋やコンビニに寄って、ちょっと雑誌を読む。
いちいち、サングラスは、とらない場合も多い。

真面目な本を読むときには？
普通は、サングラスをとると思う。


薄暗くなってきた夕方に、
あのサングラスをかけ、腕まくりしたペラペラの長そでシャツ、紫色の靴下で、
改札口から出てくる。

これだけで、立派なギャグだと思う。

改札口から出たら、
厚い真面目な本を取り出して、サングラスをしたまま読みだす。

しかも、読むのが遅いので、固まっているように見える。
動かない。

まるで、サングラスをかけた彫刻が本を読んでいるようなものだ。


待ち合わせをしている人が多いので、改札口をみんな見ている。
サングラスをかけ、腕まくりしたペラペラの長そでシャツ、紫色の靴下の人が自分のほうに歩いて来て、隣で、本を読みだしたら、たまったものではない。

笑いをこらえるのが、大変だ。
ここまでされたら、誰だって、笑う。。。


ギャグは、作ってしまうもの。
笑いはその場で作ってしまうもの。。。



M君と2人で待っていると、すぐにW君が来た。
そして、ソフト開発をしているS君もすぐに来た。

Y君だけ、なかなかこない。
Y君は、午前中に仕事があると言っていたので、なかなか終わらなかったのだと思った。

Y君は、トラックの運転手だ。
荷物を運んで、会社にトラックを戻して、家に帰ってから来ると言っていた。

Y君からメールがきた。

「あと、15分で秋葉原に着くから」
と書いてあった。

M君が言う。
「トラックでくるかなあ？」

それは、ないと思う…。

さらに、M君が言う。
「よくさあ、映画であるよね。
まだかなあ、とか言ってると、
トラックで壁を突き破って、主人公が登場するシーン」

ハリウッド映画ではよくある。
でかいトラックで建物の壁を突き破って、登場するシーン。

でも、ひとつだけ言いたい。

ここは、地下1階だ。
ハリウッド映画でも、ないと思う…。


40分ぐらい遅れて、Y君が来た。


Y君は言った。
「悪い、悪い。首都高をこんなに飛ばしたの初めて、ていうぐらい飛ばして、戻ったんだよ。
そうしたらさあ、早く家に着いたんだよね。
のどが渇いたから、ビール飲んで、テレビ見てたら、遅くなった。ワハハハ」

遅刻するんだったら、首都高を飛ばした意味はないと思う…。
安全運転をしてくれ。


M君が言った。
「ビール飲みながら、首都高を飛ばせば、すぐに来られたのに」

それは、飲酒運転だから…。
だめだから…。


(長くなるので、続きは次回に)




画像は、8/5にアップしました。

M君の画像は、削除しようかなあ、と思ったけど、
このログは、フレンドさん以外は、ほとんどアクセスないので、そのままにしておきます。

今までのM君の話。
(4/21 4/22 4/23 5/12 6/1 6/13 6/20 6/24 6/25 7/31 8/5 8/10)
ずいぶん、いろいろ書いていたんだなあ…。