- 名前
- tarashi
- 性別
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- 年齢
- 57歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- 外見はまじめ。60歳代だけど禿げてませんよ。小柄だけど、体力あります。性格はのんびり...
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パレスチナ1948・NAKBA(ナクバ)
2008年05月21日 08:34
都内で上映が終わっていたために、新百合ヶ丘の川崎アートセンターで観てきました。
写真家 広河隆一のパレスチナ問題に関する映画です。
自分の40年に渡るパレスチナおよびイスラエルとの関係を軸に、この2つの国(もしくは民族)の間に横たわる問題の本質を掘り下げる映画です。
ドキュメンタリーであり、ナレーションは広河隆一が行っています。
シーンとシーンの間には文字による説明さえあるシンプルな映画なのですが、パレスチナ問題の本質へのこだわりに見ているものはわき目もふれません。
広河さん自身は、キブツ(小学校で習いましたね?)というイスラエルの集団農場の理想に憧れて1967年にイスラエルにわたり、ヘブライ語(イスラエルの公用語)を習い、農場で働いていました。ある日、自分が働いている畑の横に、破壊された家の跡(というより石がごろごろ積み重なっている)とサボテンを見つけ、これは何の跡かと、ユダヤ人に質問するのですが、誰もはっきりと答えてくれません。実はこれこそ、1948年に、イスラエルのユダヤ指導者がアラブ人の村々を襲い、追い出した跡だと知るのです。広河さんはその後、イスラエルの占領(アラブ人居住地区の占領です)反対組織マツペンとかかわっていくのですが、その後も、イスラエルは周囲の国々に対する侵略、そして国内のパレスチナ人に対する差別・排斥をやめません。カメラは、若い女性パレスチナ人が民族のために兵士となり、イスラエルにとらえられ拷問を受け(広河さんたちの尽力で)釈放され、家族を作る過程を写すとともに、他の村の民兵およびイスラエル正規軍による襲撃事件の真相をパレスチナ人はおろか、イスラエル側の重要人物の取材(きちんと顔を出して出演するのだからたいしたものです)を行っていきます。
本当に希望がない話です。ですが、ラストに唯一、希望の言葉をきくことができます。
世界で起きていることをきちんと報道するっていうことは、現代の日本ではこういった形でしか望めないのでしょうか?(じゃあ、99.9%以上の人たちは何も知らないか(その方がまだいい)、故意にゆがめられた報道しか得られないことになります。)それこそ不幸なことだと思います。
このデジログへのコメント
> {~ム~} ミントさん
中東や世界各地で(悪)巧みな外交・操縦を行ったのが英国とすると、無邪気に(単純に)人殺しを行ったのがアメリカ、従順に従ったのが日本政府であり、日本国民ですね。
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