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ラスベガスをぶっつぶせ

2008年05月20日 13:06

ラスベガスをぶっつぶせ

月曜日よみうりホールでの試写会で観てきました。
前の人の頭がスクリーンを邪魔するいやな造りです。まあ、とにかくたくさんの人に見てもらうにはこれでいいのでしょうね。無料ですし。ところが、僕の横のカップル(二人ともかなりメタボリック症候群的体格でした)ときたら、上映中に大きな声で会話するわ、やたら携帯を開いて(試写会だからか携帯はマナーモードでいいとアナウンスされます)時刻かメールの着信かを確認するのです。本当にたまりません!!無料でも、頭にきます!
 で、原題は「21」です。主人公がMIT(マサチューセッツ工科大学)を卒業する年齢21歳にもかけてあるのでしょうが、それよりブラックジャックの勝ちの数が「21」なのです。
レインマンを見た人がお分かりのように(そしてこのレインマンのことは映画の中のシーンにも使用されています)、ブラックジャックギャンブルで唯一、賭け手が勝つことができるゲームなのです。そして、戦略的には、場に切られた札の数をすべて覚えていたら、統計的に勝利する確率を上げることができるのです。
 札を覚えることを「カウンティング」と呼びます。違法でないにしろ、賭場ではご法度なのです。
 主人公はMITの4年生で、友人たちと一緒にロボット大会優勝を夢見る一方、なんとかハーバード医学校(大学院大学だから4年生大学を卒業してから受けるのです。しかも私立ですから高額の学費が必要です)に進学したいのですが、その費用は30万ドル!奨学生となって奨学金を狙うも、そもそもハーバードに進学するのですから優秀なだけではだめなのです。
 そんな主人公ベン(ジム・スタージェスってかっこういいです)に、彼の数学的センスをかっているミッキー・ローザ教授ケヴィン・スペイシー)は、一緒にラスベガスブラックジャックをやって儲けないかという話を持ってきます。その中のジル(ケイト・ボスワース)を遠くから見かけていて憧れていたベンは、ジルがバイト先まで来てさそってくれたこともあり、ハーバードの学費を稼ぐまでという条件で、仲間に加わります。
 ところが、うまく儲けてみると、ボストン(MITのある場所ですね)の生活なんてばからしい!ラスベガスの生活がすべてになります。かつてのロボット製作仲間とも離れ、贅沢な暮しをするのですが、冷静なゲームができなくなったベンを教授はお払い箱にします。
 ベンたちは教授とは別にゲームをするのですが、すでにカジノ側では、彼らのカウンティングの手口を発見していて・・・・。
 すべてを失ったベンは、ジルにそして教授にもういちど頭を下げて、最後の賭けに出ます。ところが・・・・。
 終りが小気味いいです。
 テンポもよくて、友情や恋愛などもからめてあり、脚本もなかなかです。
 なにしろ、カジノ側のカウンティング対策の黒人にあの大物男優をあてていて、ちゃんと彼の出番も回ってきます。(マトリックスローレンス・フィッシュバーンを覚えていますか)
 けっこう楽しい映画でした。

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