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読みやすい本です。お勧めします
2008年03月13日 18:30
タイトルいのちとは何か? [別冊宝島1505] (別冊宝島 1505 スタディー)
宝島社
このブックレットで、二回読み返したのは下記。
・「死を受け入れることで、自殺しようとする人と心をつなぐ」西原由紀子
・「死刑の現場から「いのち」の重さを問う」坂本敏夫
・「動物園の使命は「いのち」を伝えること」小菅正夫
・「報道カメラマンが歳を重ねることは、ロシアンルーレットを連続して行っているのと同じ」不肖・宮崎
・「生命学と無痛文明論から「いのち」を捉えなおす!」森岡正博
生命、いのち、一義的でなく多義的に様々な物の見方、考え方を呼び寄せ、究極的な解は恐らく未来永劫見つけ得ない最大の難問。
以前「死刑」に関する書物を読んだとき、人が人を裁くのに絶対的な正解はない(もし「絶対的な」体制を作ってもいつかそれは否定される運命にあるため)という件があり、また実際に刑を処する刑務官の最大の役割が未決囚=死刑囚を「安らかに:精神異常を来たさず、自らの死を静かに受け入れることが出来るよう差配する」事にあると読んだ時、一種の違和感を感じたことは紛れもない事実。何故にわざわざ「殺すのにそんなに手間をかけるのか?」。それは「殺したくない」ことの裏返しではあるまいか?
いのちとは正しく自分達の究極の「目的」であるだけに、そうそう簡単に答えが出る問いではないことを受け入れて、それでもその問いに自らを投ずることの喜びをこのブックレットから看取いただけるといいのかな、と思ったことである。
短編集の形式を取っているのと、口述筆記の文章が多いので難しい表現はほぼ出てきません。読みきるにも時間はかかりません。あとあとの思索を深めるためのきっかけとして、ご一読を。
ちなみにお値段980円です。蛇足ながら。
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