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虎の新井「優勝しか考えてない」７日正式入団
2007年12月7日（金） 8時2分　サンケイスポーツ

　虎の新井、五輪魂で優勝や！！　ＦＡで阪神入りする新井貴浩内野手（３０）が６日、大阪市内で開かれたプロ野球選手会総会に出席後、虎での『優勝』を誓った。７日の入団発表を前に、星野ジャパンの４番が、こらえきれずに熱き所信表明だ。

　澄んだ目で言い切った。五輪魂で絶対、虎で優勝する。早くも燃えに燃えている。

　「（来年８月の）北京五輪に出るために自分が頑張るのではなくて、タイガースでまず頑張る。もちろん、優勝しか考えてないです。そうやった中の結果で代表に選んでいただけたら光栄なことだと思います」。選手会定期大会に出席後、新井が力強く誓った。

　７日、阪神の入団会見を控えて、星野ジャパンの４番から気持ちをタテジマに切り替えた。“優勝”の２文字を何の照れもなく、言い放つ。ガッツマンの熱さがほとばしる。

　台湾で行われた北京五輪の予選３試合では１本塁打、５打点の大暴れ。日本代表の星野監督は「このメンバーで北京にいきたい」と、新井を夏の五輪本番でも４番で起用する考えでいる。でも、視界からまず五輪を消し去る。虎での新たなスタートに集中する。熱い闘魂を今度は新天地で、悲願の優勝のために注ぎ込む。

　広島からＦＡで阪神へ。今回の五輪予選の活躍が、何よりも球団を、岡田監督を、そして、虎ファンを安心させた。五輪出場を決めた３日の台湾戦では一回に死球をファウルと“誤審”されてもひるまずに先制打した。ジャパンのユニホームを泥だらけにする闘志溢れるプレー。これぞ、２年連続Ｖ逸の虎に欠けていた熱い血だ。

　「僕はもともとセンスがないですから。気持ちでやるタイプですから。今までもそうやってきましたし、（阪神でも）自分のスタイルを見失わないようにしたい。とにかくガムシャラにいきたいですね」

　背番号も広島時代と同じ「２５」に決まった。お披露目となる７日の入団会見を経て、ようやくオフに入るが、休むヒマはない。「あまり休めないと思う。でも、その中でちゃんとトレーニングできるように時間を作ってやっていきたい」。オフ恒例の護摩行も「いくつもりでいますよ」と継続するつもりだ。

　金本の左ひざの状態次第では、４番起用も検討されているが、新井は打順にはこだわらない。「僕からそういうこと（打順）を言うことは一切ないんで、言われた通り、言われたことをできるように頑張るだけ。チームの優勝のためにガムシャラに頑張る」。１日早い所信表明で優勝を連呼したＦＡ砲。熱い男が虎に加わる。

[12月7日 8時2分 更新 ]