- 名前
- エンドウ
- 性別
- ♂
- 年齢
- 40歳
- 住所
- 愛知
- 自己紹介
- 飲食店で激務の傍ら、休日は愛車と気ままなお出かけをすることが多かったのですが、最近は...
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3ヶ月遅れのバースデー・プレゼント
2005年05月01日 23:33
「お兄ちゃん、欲しい服があるんだけど・・・」
天気の崩れかけた休日の正午、そんな声で目を覚ましました。
休日で、その上バイトもたまたま休みなので、惰眠を思う存分むさぼっていようと決め込んで布団にもぐりこんでいた、昼近くのことでした。
妹がいるのですが、そいつが突然服をねだってくるのです。訳がわかりません。
そりゃあバイトしていますから、多少の余裕はあるってもんです。
いくら中学生とはいえ、他の人が聞いたら耳を疑うような額の小遣いしかもらっていない奴とは懐の温かみも違うってもんです。
しかし、だからといって俺が服を買ってやらねばならない道理はありません。
ねだるなら親にねだりなさい。
と・・・拒否しようかと思ったのですが、唐突にある約束をしていたことを思い出しました。
妹の誕生日に「五千円までなら欲しいもの買ってやる」と豪語した記憶があります。
一月のことだったのですっかり忘れていました。
その時には欲しいものが決められなかったため、決まったら教えてくれということにしていたのでした。
なぜそんな約束をしたかといいますと、中学生のころの俺は月の小遣いが600円しかもらえず苦境に泣いていました。
欲しいものが買えない。
アーティストのアルバムとか欲しかったら五ヶ月貯金せねばならない。
思い返せばよくやっていました、当時の俺は。
そのため、自分の感じていた不満を妹には感じさせたくないかなあ・・・というような動機で妹に約束をした次第です。
ちょっといい話かもしれません。そうでもないか。
そんな訳で妹と一緒に服を買いに行きました。
とは言っても、専門店などではなく、近所のスーパーの衣料品売り場なのでかわいいものですが。
起きてすぐに家を出たので俺の風貌はひどいもんです。
寝癖でサイドがすごいことになっています。水でハネを押さえて、ワックスで軽く撫で付けましたが納まりません。
お出かけならばまともになるまで寝癖と格闘するところですが、どうせ近場で連れは妹なので、もう放置。
見方によってはワイルドです。
服はすごい適当。適当すぎて描写しがたいです。
ちなみに足回りはサンダル。ぺったりぺったり。
妹の服を買うのですから、当然、婦人衣料のコーナーになりますね。
そんなところに上記のような格好をした男がぼさっと立っていれば、異様に映るかしら・・・?
そう思っていたのですが、案外誰も気にかけていないようでした。
しかし、妹が試着している間、興味本位で服を漁っていたのでそれはまずかったかもしれません。
ただ、おかげでと言っていいのか、ひとつ発見をしました。
女物の服ってサイズの表示が身長とバストなのですね。
男の場合は胸囲かチェストなので、これはある意味新鮮でした。
しかし、そんなことを知っていても日常生活では活用しにくい知識ですね。下手に披露すれば変態扱いされるやも知れません。
微妙な知識を得てしまいました。
結局、妹が選んだのは七分袖のシャツ。ピンク色でチェック柄のかわいらしいやつです。
あと、薄手のパーカー。グレーのシックなもの。手持ちの服は暖色系が多いので、そういうものも欲しかったとか。
シャツが2,990円の20%引きで2,392円、パーカーが2,490円の30%引きで1,743円。
合計4,135円で余裕を残しつつ予算内に納まりました。
もっとも、妹のほうが予算内に納まるようにあれこれ考えた結果であると思いますが。
なんだかいい兄貴みたいですが、そんなことはありません。
中学生時代に満たされなかった欲求を妹に投資することによって解消しているだけかもしれませんし。
まあ、細かいことは結構どうでもいいですね。
妹が喜んでいたのでそれで十分かと思います。
そんな日曜日のエピソードでした。
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