ひとりごとは地道なり

そういえば、子どもの頃はマンガを描いていました。
既存の作品からいろいろと拝借したり、オリジナルキャラクターを考えたり。
空想が溢れていました。

ノリノリで描いていたのですが、とある現実に直面します。
あ、絵心ないわ自分。
良く言えば味のある絵を描くのが関の山。
空想を表現したい。けれどマンガでは難しい。
ならば、文章でやればいいじゃないか！？とひらめいたのは、子どもならでは柔軟性でしょうか。

今だから言えるのは、絵でないからといって表現が楽チンかというとまったくそんなことはないぞあの日の自分！ということです。
どうすれば伝わるだろうかと考え込むと、推考に次ぐ推考となり、さっぱり文章は完成しません。
単語の選択であったり、言い回しの仕方であったり。悩みは様々です。
対面での会話は瞬発力の勝負であり、その場のテンポに乗れるかどうかがで理解が左右されると思っています。
逆に文章は持久力が試される自分との戦い。
さらっと書けるようになれたらな…とも思いますが、あれこれと考える時間も案外楽しかったりするものです。

俺ファンタジーに端を発する物書きが、場末のコミュニティサイトで細々と文章を綴ることに繋がるとは思いもよりませんでした。
リアルでは誰も知らない、密やかな趣味でございます。