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ハプニングバーの被虐①
2024年09月02日 17:54
新作官能小説です。
欲求不満の人妻雛子がハプニングバーで、
あんなことやそんなことをやられる話です。
雛子の気持ち分かるわあって人います?
御意見、ご感想をコメントやメールでいただけると、
嬉しいです。
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ピッ、ピッ、というバーコードを読み込む音が静かな店内に響いている。
川島雛子はカゴの一番下に入っていたコンドームをレジに通すと、若いカップル客に「合計3265円になります」と言って頭を下げた。
コンビニにコンドームを買いに来る客は多い。レジの前でイチャイチャするカップルを見ると、イライラするが、目の前の女が男に抱かれているところを想像すると、下半身がジーンと痺れてくる。彼女を羨ましいと思う自分が恥ずかしい。
27歳で結婚して今年で8年目。新婚の頃は仕事から帰ってくるなり、雛子を抱きしめキスを求めてきた旦那も、今は彼女に見向きもしない。セックスレスな上、30代に入って性欲も増し、最近ではオナニーは当たり前、宅配便の配達でちょっといい男が来ると、わたしを押し倒してレイプしてくれればいいのに…、と思ってしまうほど雛子はセックスに飢えている。不倫や女性用風俗などで発散できるといいのだろうが、残念ながら雛子にそんな大胆なことをする勇気はなかった。
「ごめんね、川島さん。残業してもらっちゃって。旦那さんに怒られない?」
カップルが出て行った後、レジ横の保温庫にホットドッグを補充していると、店長の筑摩に話しかけられた。筑摩は雛子の3つ上の38歳。若い頃はバスケをしていたらしく、すらっとした体型に高身長、シュッとした顔も雛子好みだが、残念ながら彼には彩華という綾瀬はるか似の綺麗な奥さんがいる。
「大丈夫です。今日は友人と夕飯を食べに行く日ですから」
雛子は月に一回、結婚前に勤めていた会社の同僚、田中真里と遊んでいた。今日は午後7時に新宿で待ち合わせしている。後20分少々で出なければならないが、筑摩と一緒にいられるなら、少しくらい遅れても構わないと雛子は思う。
「いいなあ。羨ましいよ」
「筑摩さんはそういうのないんですか?」
「うーん、飲みに行ったりしたいんだけど、彩華が許してくれなくてね。多分、浮気を警戒してるんだと思う」
浮気という言葉に雛子の胸はときめいた。彼が誘ってくれたら、抱いてくれたらどんなに幸せか。
「愛されてますね、筑摩さん」
「まあ、そうだよねえ…」
照れ笑いか、苦笑いか、筑摩は意味深な笑みを浮かべた。大学生バイトの南が駆け込んできたのはその時だった。
「店長、遅刻して申し訳ないっす」南は肩で息をしながら言った。
「南くん、僕より先に謝らないといけない人がいるでしょ?」
筑摩の視線が雛子に向いた。
「あっ、雛ちゃんごめん。助かったっす。じゃあ俺、着替えてくるんで」
そう言うと、南は奥の休憩室に入って行った。
倍近く歳の差があるのに、南は雛子を雛ちゃんと呼ぶ。自分が小さくて童顔だからだろうか。そんな彼は中学生の頃から水泳をしていたらしく、がっちり体型をしている。一度南の裸を見たことがある。彼が着替えているところに間違って入ってしまったのだ。掘りの深い顔は好みではないが、あの筋肉隆々の身体には抱かれてみたいと思った。
その南が休憩室から出てきた。
「川島さん、ありがとう。助かったよ」筑摩が言った。
「いえいえ、じゃあわたし、帰りますね。お疲れ様でした」
言いつつ、休憩室に行こうとした時、気が筑摩の方に行っていたせいか、足がもつれてしまった。身体が前につんのめり、雛子は転けそうになるが、その直前で筑摩が手を伸ばし、身体を受け止めてくれた。雛子が小さいせいで、筑摩の手は彼女の胸に当たっている。
「ごめん、変なとこ触って」筑摩は慌てて手を引っ込めた。
ただ手が触れただけなのに、心臓が全力疾走した後のようにバクバク鳴っている。35にもなってこんなにドキドキするとは思わなかった。
「だっ、大丈夫ですから。おっ、お疲れ様でした」
雛子は紅潮した顔を隠すように筑摩に一礼し、逃げるようにレジを後にした。
(ハプニングバーの被虐②に続く)
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