新光電気工業 JICらに買収される

新光電気工業が買収されるか～。
新聞の一面を見て食い入るように記事を読んだ。
この投資家という職業の前に在籍していた会社で、新光電気工業は一番と言って良い程
通った会社だからだ。
まあ懐かしい顔ぶれが蘇る。元々富士通の子会社だったのだが、一時は富士通よりも
目立った会社だった。
半導体が高性能になる(超微細化)ほど、新光電気や新光の競合のイビデンの仕事は重要性を増す。
半導体のゲートはどんどん増える中で、マザーボードに配線をおろして行くのは
中々至難な技なのだ。
この半導体パッケージ内配線を手掛ける新光とイビデンは、日本の数少ない基板製造業界における
２大プレイヤーである。
半導体は既に集約の限界が近づいており、その解決手段として半導体を積み上げる
言わば積層させる(３次元化)事が求められている。
この半導体を３次元化する技術の根幹は、新光やイビデンが握っていると言っても過言ではない。
そのような重要分野を持っている新光電気を何故富士通は手放すのか？
もう新光電気の旺盛な開発設備投資に答えられないのだろうな。
それと富士通の事情もある。主力のＩＴ事業へ力を集中させるのだろう。
買収するJIC連合は、今年にフォトレジスト大手のJSRの買収も決めている。
新光電気も政府系ファンドに買収される事になり、安心して事業に打ち込む事が出来るだろう。
この事態知り合いの技術者達はどう思っているだろう。
様々な顔が蘇る。どうか彼らが生き生きとして仕事に精を出せる体制を築いて欲しいものです。