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趣味は読書、コンプレックス

2020年11月08日 01:16

子供の頃から、字が下手で、その反動で上手い字、綺麗な字を書く人に、多分、その人柄以上に魅力を感じることが多かった。
パソコンを手に入れるまでは、本当に人に、文章ではなく、字を見られるのが恥ずかしかった。
だから、パソコンが手に入った時、不器用なのに、毎日ブラインドタッチの練習をした。
結果を言えば、出来るようになった。
かかった時間は、多分、人より多かったかもしれないが、出来るようになった。
器用、不器用は持って生まれたものだが、時間をかければ、大抵人並みに出来るようになる。
それを実感してから、最初うまく出来ないことに対して、失意の程度がとても下がった。 
やがて、出来るようになるさと思えるようになったのだ。
僕の仕事では、未だに手書きのメモなどを頻繁に利用する。
メモというより、走り書きの類い。
客観的には分からないが、自分では昔よりは字は上達したと思う。
小学校6年の時の先生が、その学校で一番怖いと言われていた教師で、何か悪戯をすると、課題といって、漢字の書取り100文字とか計算問題10問とかを翌日までに提出しなければならなかった。 
どちらかと言うと、漢字の課題が多く、僕はそれを提出している間に、だんだん漢字が得意になり、国語が好きになった。
文学作品に感動して、国語が好きになったのではないのだ。
もしあの時、計算問題の課題ばかりやらされていたら、数学が好きになったのだろうか。
人生は一度なので、分からないが、面白い本を読む人生はやはり良かったと思う。

今は、プライベートコミュニケーションは、メールやLINEになった。 
電話で直に声を聞くことも少なくなった。
タッチタイピングから、ほぼ親指だけで文字を書くようになった。
音声認識が進んで、やがては声を文章に変換することが、容易に出来るようになるだろうが、それは人前では恥ずかしい
機械に向かって、延々独り言を言うことになるからだ。
側から見たら、異様で滑稽な光景かもしれない。
それに、他人に聞かれた時、個人情報が漏れてしまう。
下らないことを書いた。

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