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趣味は読書、再読、三読つまりは複数回読み返すことのススメ

2014年10月10日 02:28

今、このログを書くと、今日はもうログが書けないのだか、思いついたので敢えて。
前にもどこかに書いたが、最近特に、昔読んだ本を、読み返すのが、面白い。考えてみれば、文豪と呼ばれる人の書いた作品を、若気の至りストーリーだけ追って、或いは一度頭を通すだけは通して、分かったつもりで終わりにするのは、あまりにも傲慢な気がする。
中学になると、国語教科書が分厚くなり、その厚さだけで、慄いたものだが、そんなに分厚い教科書を全部出来る筈もなく、全体の3分の一程度で一年間が終わったと思う。
収められている文学作品は、短編か、長編の一部抜粋で、何度も読んで鑑賞する。確か芥川の「杜子春」だったとおもうが、普通に読むなら、二十分くらいの作品を、何時限もかけて細かく鑑賞した。
あそこまで、繰り返さなくても良いが、昔読んで、つまらない印象を持った本でも、今読んだら、面白いかもしれないのだ。
映画でも、好きな作品は、何度も見て、その都度新しい発見があるものである。
漱石なんかは、今読んで、僕には丁度良いかもしれず、それも錯覚でまだ早すぎるのかもしれない。
それと、鑑賞という意味では、繰り返し作品に触れるのは、読書に限ったことではない。二度目の方が、面白いかもしれない。
付録として。
顰蹙をかいそうだが、村上春樹ノーベル文学賞に選ばれなかった。僕は、若い頃「1973年のピンボール」「ノルウェイの森」「蛍・納屋を焼く・その他の短編」の3作品を読んだに過ぎず、「1Q84」も読んでないので、良い読者とは言えない。ともかく残念だが、来年もチャンスはあるだろう。
僕は個人的に、開高健大江健三郎以後は文学者らしい新人はいないのではないかと思っていて、中上健次ギリギリ村上春樹くらいまでが、文学らしい文学なのかなぁと思っている。これは、全く乱暴な言い方で、世迷い言と思って貰って結構なのだが、本心ではある。

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