約束は守らないとね・・・裏のいち

表で書いた『約束は守らないとね』

その裏編というか

こっちが本編かな・・・

以前　気まぐれで　暗号みたいなの書いて

見事？に　わたしと出会えた　福山くん

その後も結構メールとかくれて

今だから言うけど　はっきり言ってしつこかった

とりあえず　今　フリーターなわけだし

きちんと再就職して

半年働いたら　お祝いを考えるってことにしたら

本当かどうか知らないけど

働き始めましたってメールが来て

時々　報告メールや　愚痴メールかも来て

ついに半年達成・・・


このまま　しらばっくれようかと思ったけど・・・

それで　またフリーターに戻られても困るし・・・

わたしと会うための働き始めたって時点で

福山くんの人生に干渉しちゃったわけだし

これは　実は気にしてなかったりして

発奮して働き始めるキッカケになったくらいで

感謝されても文句は言われる筋合いじゃないし

ただ　会いませんよとなって

やる気なくして　辞めちゃっただと

これも　福山くんの勝手で　わたしには関係ないって

言い切っちゃえばそれまでとは思うけど

なんか　わたしのせいで　持ち直しかけた人生

また　崩しちゃったってのは　後味悪すぎ・・・



約束は　守ることにしました・・・



そうなれば　ここは　お祝いだし

気合入れて　会わなきゃいけないな

芋川さんとの時間によくする気合の入った超ミニ？

悩むところで　それならいっそ

着てくものに困った時の　着物



そういうことで　気合の入った和服姿

ちあきの助言で　予備をひとつ持って

待ち合わせの場所へ



「おひさしぶりです・・・」

「うわっ　本当に着物だ」

「うん　ログのとは違うけどね」

「そういえば違う」

「ログと写真が一致してるわけじゃないから・・・」

「そうなんだ？」

「毎回　写真撮ってるわけじゃないよ・・・」

「そうなんだ？」

「考えたらわかるし、2人きりの時とかどうやって撮るのさ・・・」

「ハメ撮りとか」

「それも楽しめるけど、純粋に没頭出来ないし・・・」

「そなんだ、よく　撮られて興奮するって」

「興奮はするけど　意識は半分そっちに持ってかれるし・・・」

そんな話をしながら　ホテルへ到着

「この前と同じだけど　ごめん　」

「ん・・・？」

「もっと　いいホテル考えたんだけど　思いつかなくて」

「ああ、そういう意味ね、わたし的にはここが嬉しいよ」

「ほんと・・・？」

「だって　福山くんと初めての場所だし」

そうだよ　ここで最初のえっち

そして今日が最後のえっちだから・・・



そして　部屋に

あの日と同じ部屋が空いててよかったね


「あの　着物」

「うん・・・？」

「着物のまま　していいかな？」

「はい・・・？」

「思いっきり着物はだけさせてさ」

「いいけど　汚したら弁償してね」

「えっ？」

「着物ってクリーニング大変なんだよ」

「その着物っていくらぐらいなの？」

「帯から全部ひっくるめて28万くらいかな・・・」

「あきらめます」

即答かよ、　まあ　普通　そうなるよね

でも・・・そんな露骨に沈み込まなくても・・・

ほんと　わかりやすい人だ・・・


「浴衣でよければ・・・」

「えっ？」

「着物でとか言うと思って　予備に浴衣もってきた」

「うわっ、感激だ」

ほんとうに　現金な人だ・・・

まあ　これで最後だし・・・

ただ　男の人が欲しい

それなら　ずるずるいってもいいんだけど・・・

そうじゃない以上

ずるずる長引かせちゃいけない・・・

嬉しそうな福山くんの視線を浴びながら

浴衣に着替えて・・・

お祝いの・・・

そして　福山くんと最後の時間の


　　　　　　　　　　　　　　　・・・始まりだ