迫水さん　落ちる・・・

去年の話になりますけど

お茶会パート2で

お茶会に参加してきた

上目線の迫水さん

成り行きで主人に会わせる約束しちゃって


『そろそろ迎えにいく時間じゃ？』

「そうなんだけど・・・気がのらなくて」

『じゃ　放置ってことで』

「そういうわけには・・・」

なんとなく思ったんだけど

主人　迫水さんに興味ないような・・・


とりあえず　待ち合わせの公園まで迎えに

『そういえばさ』

「うん」

『普通じゃない格好が特徴とか言ってたよね』

「うん　それが何か？」

『まさかと思うけど　あれ？』

主人が指差した先・・・

いた・・・

で、何考えてるのあの人は・・・？

ちょっと声かけるの躊躇しちゃう

というか　近づきたくない・・・

『あれに間違いない？』

「そうだけど・・・」

『変わりに迎えに行ってこようか？』


そして　迫水さんに声をかける主人

少し会話して主人だけ戻ってくる・・・？

「どうしたの？」

『帰ろう　話す価値なし』

「えっ・・・？」

向こうから迫水さんが走ってくる

（ちょっといきなり帰れってなによ？）

『何しに来た？』

（えっ　何しに来たって何よ？）

『さっさと帰れって言ったろ』

（なんでよ？）

『礼儀を知らん女の相手する暇あったら

ゆうこの足眺めてたほうが有意義だ』

（どういう意味よ？）

『言ったままだ　あんたは無意味な女　それだけだ』


なんか　いきなり戦闘モードだよ・・・

いったい何があったの・・・？


後で聞いた話だと

『迫水さんですか？』

（なによ　あんた）

『やがみと言います』

（ああ、やがみさんの旦那さんね）

『はい　お待たせしちゃったみたいですね』

（待たせられたわよ　わたしを待たせるなんて何考えてるのよ）

『ふむ』

（わたしは待つの嫌いなのよ）

『なるほど』

（帰ろうかと思ったわ）

『帰れ』

（えっ？）

『さっさと帰れ　じゃ　そういうことで』


どうも　迫水さんの言い回しが癇に触ったみたい

一応　矛先を収めてもらって家に・・・

うーん　険悪な雰囲気が続く・・・

空気が重い・・・

（そういえば　みんなから聞いたけど御主人中々っていうじゃない）

『普通だよ』

（どの程度か　相手してあげてもいいわよ）

『あんた　やっぱ　帰れよ』

（なんでよ？）

『身の丈も理解出来ないお子様相手はごめんだよ』

（なんですって）

あ　迫水さんがキレた・・・

いきなり服を脱いで全裸になる

うーん　ほんとスタイルはいいなあ・・・

胸も大きいしくびれもくっきり・・・

体を見せ付けるように主人の前に立つ

（どう　これでもお子様っていうわけ？）

『行動がお子様そのものだ』

普通　いきなり全裸になられたら

男の人だったら戸惑ったり慌てたりするもんだけど

主人　普通じゃないし・・・

何事もなかったように応える主人に

逆に迫水さんが動揺してる

わかる気がする・・・

スタイルには絶対的自信あったんだろうな・・・

なんかかなり自尊心傷つけられたみたい・・・

見下すことになれた人は見上げるのが苦手

つまりは打たれ弱い

『まったく　泣くほど悔しいって　お子様だ』

涙目になってる迫水さん

『その言い回しがあんたの持ち味なんだろうが

空気を読むことを学びなさい』

（どういう意味よ？）

『いい女ってのはね』

（なによ）

『時には気高く　時には従順に振舞うもんだよ』

（どういうことよ？）

『持ち味を生かすことを覚えなさいってこと』

迫水さんの髪を撫で抱きしめる主人

『相手がもの欲しそうな顔してたら上目線でいいが

そうじゃないときはへりくだって見せるのもありでしょ』

（そんな出来ないわよ）

『だから　あんたはだめなんだよ』

（意味がわからないわ）

「態度はへりくだっても気持ちは気高く　それがいい女』

（気持ちは気高く？）

『わからなきゃあんたはそれだけの女だね』

少し迷いながら主人を見る迫水さん

（どうすればいいのよ？）

『上目線が通じなきゃどうする？』

（どうするって　へりくだる？）

『そこまでわかってるなら出来るでしょ』

（あの、　　してあげても）

『脳みそくさっとんか　あんたは』

（ひっ　　）

『ラストチャンス　ほら』

（し、して　　ください　　）

あらら・・・

迫水さん・・・

主人の術中に落ちたよ・・・

つぎは・・・


　　　　　　　　　　　　　　・・・墜ちるだけだね