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ゆうりの泡日記-遠い昔

2011年05月08日 22:58

ゆうりの泡日記-遠い昔

広いようで狭い世の中

そういえば主人が友人から彼女ですと

紹介された相手が

その友人より前からの知り合い

しかも友人より深い知り合いだった

そんなことがあったとか


まあ 主人の話はおいておきまして


泡泡のバイト

「ゆうりちゃん 指名入ります」と工藤さん

「はあい、それで誰?」

「知らない人」

「はい・・・?」

写真指名だよ」

「あ、そういうことね」

そしてお迎え

「いらっしゃいませ ゆうりと申します」

お辞儀をしてお客さんを見る

ドキッ・・・

なんだか知らないけどドキッとした

すごいかっこいいとかじゃなく

普通のサラリーマン風なんだけど


そして部屋でズボンをおろして

いつものようにパクッ・・・

おかしい・・・すごいドキドキする・・・

お客さんの顔をじっと見る

知らない顔だけどなんか懐かしい感じ・・・

「今日は指名していただいてありがとうございます」

「いや 深い意味はないし」

「どこが気にいっていただけたんです?」

「どこがっていうと 出身地かな?」

「出身地って・・・?」

北海道って書いてあったから」


そういえばお店においてある写真リスト

写真数枚に名前とか年齢とか書いてあったかな

確かわたしのは

スーツ姿とチャイナ

名前が ゆうり 36歳 出身北海道

うん 細かいところはつっこまないでくださいね

お客さん北海道なんですか?」

「うん ○○市」

「ええ そうなんだ わたしも○○市ですよ」

って 思わず本当にこと言っちゃった

「ほんと? 僕 ○○高校だったんだけど」

同じ高校・・・?

お客さん おいくつなんですか?」

「ぼく 43だけど」

いっこ上・・・

「そ、そういえばお客さん お名前は?」

柴田だけど」

柴田っ・・・

まさか 下の名前 道弘じゃないでしょうね

柴田さんかあ、下の名前は?」

「ん、道弘だけど」


・・・

思い出した・・・

すっかりおじさんになっちゃったけど

よく見れば面影はある・・・

高校のとき 大好きだった先輩だ・・・

もっとも 遠くから見てるだけだったから

わたしのことなんか知らないだろうけど・・・


ドキドキの原因がわかったけど・・・

なんか複雑な気分・・・

というか 昔の同僚といい

すごい複雑な気分になることが多いなあ

やっぱり この仕事

生半可な覚悟じゃ務まらないなあ・・・


高校の頃

まだ男の人とキスしたこともない頃

この人とキスしたら・・・

抱きしめられたらとか・・・

友達が経験していく中

ひとりおいてかれる気分の中

妄想してた・・・


そんな純情なわたしも

こんないやらしい女になっちゃって・・・

時間の流れって怖いなあ


柴田先輩 出張で東京に来てて

先月 北海道に戻るはずだった

ところが先日の震災

帰るどころじゃなくなって

出張延期が決定・・・


北海道が恋しいよ」

奥さんやお子さんに会いたいとか?」

「うんうん 帰りたいなあ」

「溜まっちゃってるじゃないですか?」

「うん それでこんなとこ来ちゃってね

写真見てたら北海道出身て 歳もちょっと近いしさ」

「そっかあ、じゃ 思いっきりすっきりしてってくださいね」


ベッドに寝転がるわたし

柴田先輩がキスをする

昔 夢見てた柴田先輩のキス・・・

そして 胸に手が触れる

「あんっ・・・」

そして舌が胸を・・・

「んあっ・・・あん」

上手とはいえない・・・けど

あんなに夢見た先輩

いやおうなしに感度は上がってく

足を大きく開かれてじっくりと見られる

「きれいだね」

「いや・・・そんなこといわない・・で」

見られてる・・・

憧れの先輩に全てを見られてる・・・

多分 このとき わたしは

気持ちだけは純情だったあの頃に

高鳴る気持ち

高ぶる思いに応えすぎる完成された体

よくも悪くもこれって

最高な状態なんじゃないかな?

「ああん、あっ・・・」

先輩の舌先に従順に応える体

そして ついに先輩のがわたしの中に

「あっ、あん・・・いいっ・・・あ」

激しくもなく特別じゃない動き

多分 普通すぎるほど普通

でも 20年以上の時間を経て

叶う幼かった頃の夢

思いっきりお客さんに抱きつく

耳元で荒々しい息遣い・・・

早まる動き・・・

「うっ」

その声と同時に中に広がる感覚


柴田先輩のキスをする

「えっ、なんで泣いてる?」

気づかないうちに涙が出てたみたい

「え、あ、気にしないで」

「でも」

「気持ち良過ぎただけだよ・・・」

「ほんと?」

「うん ほんとうだよ」



そして お客さん柴田先輩は帰って行った



初恋は確か中学生の頃だったかな・・・

名前も顔も忘れちゃったけど・・・

多分 覚えてる一番古い片思いの相手

その人と偶然の再会・・・

そして・・・

普通な状況だったら素敵な話なんだけど・・・

これはなんて言えばいいのか・・・

懐かしいような・・・

嬉しいような・・・

少し悲しいような・・・


              ・・・かなり複雑かも

このウラログへのコメント

  • yoshiki 2011年05月08日 23:08

    偶然とは言え、切ないですね。
    相手の人もゆうりさんを思い出してくれてたら、もっと複雑かも…

  • しんぢ(童貞) 2011年05月08日 23:56

    なんか感動してしまいました
    素晴らしい話ですね…

  • professional 2011年05月09日 01:54

    刹那過ぎる初恋の、結末だね。いい経験したってポジティブに考えよう。

  • ケンタウルス 2011年05月09日 03:41

    気分は高校の頃に・・・中々無いよ!素敵な事ですやん♪
    でもある意味怖いね!そんな偶然ってあるんやね

  • ポン 2011年05月09日 05:14

    いい話だね。

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