- 名前
- 純生くん
- 性別
- ♂
- 年齢
- 59歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- スケベな妄想を抱えつつ、行動が伴わないままシニアに足突っ込んでます。 女性を満足させ...
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夜の桜の満開の下
2011年03月28日 14:20
桜が開花したようです。
春が来たという実感がしてきます。
まだまだ風は幾分冷たい感じですが。
桜というと華やかで、パッと明るい印象を与えます。
夜になればその木の下では、花見の宴が催され、賑やかな印象があるものです。
近所の小さな公園に、一本だけ桜の木があるところがあります。
あまりに小さな公園で、夜にも花見が行われるような場所ではありません。
街灯も小さなものがひとつ。
そんな人気のない公園の夜、桜はいつもと違った表情を見せます。
どこか妖しげな雰囲気を漂わせ、狂気の色を見せるのです。
そこが学生時代の私のデート場所でした。
デートと言っても、学校帰りにその公園で彼女と二人、何でもない世間話をしながら過ごすのです。
それはそれは長い時間。
空に星が瞬いても、桜が妖しい色を放ち始めても、二人には時間の感覚がありません。
いつまでもそのままいられるなら幸せ。。。そんな時代でした。
ハラハラと風に散ってくる桜の花びらが彼女の髪に落ちて、私がそれをそっと手で払います。
彼女がくすっと笑って「ありがとう」と言うのですが、暗めの街灯のせいなのか、桜の狂気のなせる業か、彼女の動く唇が、妙に艶かしく感じたものです。
そっと肩に手をやって、身体を引き寄せると、彼女は頭を私の肩に乗せてきます。
そっと唇を合わせると、木立の向こうの行き交う車のヘッドライトが私たちを照らしては駆け抜けていきます。
まだまだ初心だった私にそんな行動をとらせたのは、やはり夜の桜の狂気だったと思ってしまうのです。
今ほど制服のカップルが公衆の面前でいちゃいちゃするのが当たり前でなかったほど昔の思い出話です。
このウラログへのコメント
> Gumさん
コメントをどうもありがとうございます。
そうなんですよねぇ。
夜桜って、独特の雰囲気があります。
私の場合もその雰囲気に酔っちゃったのかなぁ。
それとも彼女に酔っちゃったのかなぁ(笑)
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