渡部くん再び-待ち合わせ

待ち合わせの駅へ向かう・・・

出来れば各駅でゆっくり行きたかったけど・・・

考える時間が多いから・・・

けど・・・

渡部くんは8時の終電に乗らなきゃいけない

時間的には7時間もないし・・・

このままいけば2時半前には着く

時間的には5時間くらい・・・

この場合　この5時間は長いのか短いのか・・・

別れ話・・・

もっとも付き合ってるわけじゃないんだけど

終わりだけを告げるには長すぎる・・・

えっちだけならちょうどいい・・・

両方をするには短い・・・

主人が言った

主人「えっちしない覚悟なんて持たない方がいいよ」

わたし「でも　しちゃったら・・・」

主人「君はね　自分で思ってる以上に情にもろいから」

確かにね・・・

もうちょっと渡部くんが嫌な子だったらよかったのに・・・



待ち合わせの場所に着く・・・

いた・・・

この子も変わらないな・・・

さあ　どうやって・・・

渡部「小西さん　会いたかったです」

いきなり・・・

抱きしめられた・・・

頭の中がぐるぐる回る・・・

これ・・・

前　経験がある・・・

そうだ・・・

主人と二回目に会ったときだ・・・

渡部「どうしたんですか？」

わたし「えっ・・・？」

だめだ・・・

思考が飛んだ・・・

抱きしめ返しキスをする・・・



これは・・・

残酷だ・・・



わたし「ねえ・・・」

渡部「はい、何ですか？」

わたし「これから何をしたい・・・？」

ストレートな言い方・・・

主人なら　即答するだろう・・・

渡部「え、いや、何をって、あの、いえ」

わたし「考えないで・・・」

渡部「えっ、でも」

わたし「わたしから言わなきゃだめ・・・？」

渡部「いえ、それは、言います」

わたし「うん・・・」

渡部「小西さんとしたいです」

わたし「うん、わかった・・・」



この近所　東京駅周辺ってホテルないんだよね・・・


主人に調べてもらったホテルへ・・・



答えが少し・・・



　　　　　　　　　　　　　　・・・見えた