控え室

泡々のバイトの店

わたしやみゆきさんみたいな

40過ぎのおばさんもいれば

100キロ近いぽちゃな子もいて

結構　バラエティに富んでる・・・


ところで

ここには他にない特別なことがある

それは　みゆきさんの趣味と

女の子の情報交換を兼ねた再現ごっこ

みゆき「みんな　なんか面白いことない？」

和美「変態さんが来たよ」

みゆき「へー　どうだった？」

和美「うん　面白かったけどあずさちゃん向きかな」

あずさ「わたし向きって？」

なんかコスプレ衣装持参で来たお客さん

自分も着て　和美ちゃんにも着せて

和美「本番出来るイメクラって思ってるみたいだった」


あずさ「お客さんが着るってのはひいちゃうかも」

和美「あずさちゃんの常連さんて多そうだけど」

あずさ「結構　多いかも」

セーラー服を持ってきたお客さん

着たままサービスを頼まれたとか

わたし「着たままって？」

着たまま　椅子、浴槽、マットプレイ

なんかやりにくそう・・・


あとここが他と違うところ

多分　経験者からしたらありえない話

一部スタッフの待遇というか

普通　風俗のスタッフって

雑用とか女の子のパシリ扱いらしいんだけど

みゆきさんがいる時限定で

とてもおいしい思いをしてる

暇な時

といっても　たまににかないけど

なにせみゆきさん

出勤した日は時間いっぱいすぐ埋まるから

それは　面白いお客さんの話の再現ごっこ

待合室に一番近い部屋

わたしが研修受けた部屋だけど

そこに暇な女の子と手の空いたスタッフ呼んで

接客の再現会


例えば　あずさちゃんのお客さんの話

セーラー服を着たあずさちゃんが

お客さん役のスタッフとプレイ再現

みゆきさんはカメラ構えて写真撮ったり


セーラー服着て椅子洗いしてるあずさちゃん

あずさ「なんか服で泡立ちしなくって」

和美「そうね　多すぎるぐらい泡たてないと」

紗枝「その時さ　もっと胸元の開いたほうがよくない？」

あずさ「えっ、こう？」

紗枝「そうそう　石元さん　どう？」

石元「胸元から乳首がチラチラと、いいかも」

あずさ「さすが紗枝さんだ」

イメージ的に風俗の女の子同士って

仲のいいイメージってないんだけど

結構　みんなフレンドリーしてる


あ、石元さんというのはスタッフの一人

31歳　独身　彼女なし　ちょっと小太りでオタク

初めて会ったとき　

いきなりわたしの足に抱きついてきて

工藤さんに殴られてたし

石元「絶対領域～　はうはう」

わたし「えっ、えっ、なになにっ？」

工藤「石元　お前はバカか」

なんかこの人　主人に通じるものがある・・・


多分　居心地がいいのは

こういう雰囲気があるからだろうな

なんか　お茶会にも似てるとこあるし


月に3日くらいだけど

なんか溶けこませてくれてる

そう　溶け込んでるわけじゃなくて
　
いい子たちばかりで・・・


　　　　　　　　　　　　　　・・・恵まれてるな