●女の子たち（5）

なんと、シティーホテルのスウィートルームよりやや広めの・・びっくりする位綺麗で可愛い、ディズニー仕立てのラブホです。お風呂は・・ジャグジーまで付いています、広いし・・。大体、部屋に着くまでの道筋・・エレベーターや廊下が・・なんだか、夢の国・・。



『凄いですねえ！・・びっくりですよ。』
『あ・・俺も・・驚いてる・・なんでしょうね、これ。』



いやまさしく・・そんな感じ・・でも、お値段は・・1泊2万代・・まぁ、ラブホとしては高い方ですよね。食事やドリンクのサービスもあるし・・基本的に快適です。さて、二人の話題は『ディズニー映画の歴史』から『最近のコミックス』『お笑いと芸人の評価』・・と柔らかい方向になっています。




折角なので、二人でお風呂に入り、K・Kは、備え付けの可愛い部屋着に着替え・・私もそこそこいい感じのバスローブで・・ワインはロマネコンティ－（あるんですよ！）を瓶ごと持って来てもらって・・お話続行。『最新の宇宙論』『量子力学』は、ほとんど、私の講議でしたが・・『科学と神の存在』は結構な論争になりました。



『君、いろいろ良く知ってるよね。』
『zzさんにはかなわないけどね。・・一応・・』
『聞いてもいい？・・なんで泡姫なんかやってるの？』
『・・あ、勿論、お金です。勉強のための資金・・』
『留学？』『ハイ！そんな感じ・・』




K・Kは、愛媛M高校の出身で・・しかも、成績はトップだったらしく、大学はO大学で文学を専攻、前年卒業・・現在、翻訳関係か、映画のスパーインポーズ関係の仕事を目指している・・とのこと。・・泡姫で、高学歴の子・・たまにいますが・・有名国立大学の出身者には滅多に巡り会えません。・・と云うか・・ほとんどいないと思います。自分で云うのもなんですが・・つくづく・・私は女の子に恵まれていると思います。




私たちは、夢の国でその後も一晩中・・語り合い、かなり情熱的なsexをして、なんだか、長い間一緒に入る恋人どうしのようになってしまいました。




『何だか・・不思議・・zzさんとほんの数時間前に出会っただけなのに・・もう、完全に、彼氏みたい。』
『・・そうだね、歳も離れてるしね。・・でもね、星の時間で考えてみれば・・どうせ、人間の時間なんかほんの一瞬だよ。・・だから、巡り会うことの方が凄いと思う。』
『そうだね・・私、この仕事・・お金のためとは言え・・ちょっと辛かったけど、このお仕事してたからzzさんに会えた・・と思うと、少し頑張れる気がして来たかも・・』




翌日朝・・悔しいことですが、私は、仕事に出かけなければいけない時間になりました。・・別れるのが寂しい・・と思える人は、そうはいません。まして、昨日、会ったばかりの・・女の子です。




『今日も会える？』
『うん！会って下さい！』




その日、私は目一杯、仕事です。仕事中、K・Kとメールのやり取りをして・・会えるよう頑張ったのですが・・私の事情で、会えませんでした。実はその後も会えていませんが・・・K・Kとは、結構ハッピーな後日談があります。それは・・明日・・