- 名前
- RYU
- 性別
- ♂
- 年齢
- 74歳
- 住所
- 海外
- 自己紹介
- Hなおじさんではなく「おじさま」何回もはムリだけど 指で、手で、舌で、息で、言葉で、...
JavaScriptを有効にすると、デジカフェをより快適にご利用できます。
ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからご利用ください。
10th Shinjyuku Part 56
2005年06月21日 00:28
チャンスはなかなか訪れなかった。
彼女の方もこちらも妙に忙しかったのだ。
こちらの手が空くと、彼女の方は書類に沈んでいるし
彼女がそっと訴えるように見つめるときは
こちらが切羽つまっていたりして思いにまかせなかった。
だが色々なうわさは聞こえてくる。
あの上司が再び誘いをかけたものの
「すぐイっちゃうような下手な人とはいや。」と
はっきりと断られたこと。
若いのが2・3人食事に誘いだしたものの
「食い逃げ」されたこと。
同僚の女子社員に例のあけすけさで過去の
男関係を聞かれるままに話してしまったこと。
そんなに「すきもの」なのになぜ「落ちない」かが
会社七不思議のひとつになっていたりした。
それだけわいわいしていたのに、こちらとの狂ったような情事のことは
いっさい口の端に乗らなかった。
どうもそのバランス感覚がわからないのだが
話すことと話さないことの間に、彼女なりに明確な一線があるようだった。
どうやら進行中の情事についてはしゃべらないようだ。
だからうわさにはなっていなくても、こちらと同様に
きっと誰かを食べているのだろう。
あの強い性欲なのだから当然といえば当然なのだが結構、妬ける。
今度あったら全部聞き出してやろう、と
ひどく身勝手で矛盾したことを考えながら
先のみえない仕事の山をそれでも次々と片付けていった。
ようやく機会が訪れたのは、公園での恥戯から三週間あとのことだった。
花の金曜日。双方の退社時間が一致したのだ。
以心伝心。
少し離れた車に乗り込むと、当然のようにするりと乗り込んできた。
かすかに舞い上がる名もしらない甘いパルファンにはやくも情事の期待が高まる。
ゆっくりと車を夕なずむ街に滑り出す。
「おなか空いてます?」
「もうぺこぺこ。ずっと食べてなかったから。すごくおいしそうに見える。」
「うふっ。そうじゃなくて。」
レインボーブリッジを望む浜松町のホテルにむかう。
最上階にあまり知られていないステーキハウスがあるからだ。
ここはかつて別の女性との情事のアペリティフに使った場所。
かがんでテーブルの下で開かれた足の奥のTバックのシミを見た場所だ。
だが、信じられないことに双方とも「とてもいい子」で食事を済ませた。
仕事の話、失敗談だらけのこちらの昔話、映画や音楽の話…
ピンクに染めらた会話は一切なかったけれど、ひどく楽しい。
女の方はあまり話さないのに、少しも会話がとぎれないのだ。
いわゆる「聞き上手」なのだろう。
二時間ほどかけて、食事を済ませてエレベーターに乗る。
ふたりだけだった。
手を絡めてくる。
身体をすり寄せてくる。
唇をもとめてくる。
舌を絡めて唾液を交わした時には
もう双方の手はお互いの性器を服ごしにまさぐりだしていた。
ちんと音がして中途階に止まる。
さすがに手は引っ込めたものの、
しめしあわせたように抱き合うことはやめなかった。
乗ってきたカップルがバツが悪そうに視線をそらす。
それをいたずらっぽい目で追うさまが可愛かった。
地上階。
外に出ると船を模した板張りのデッキが広がり
ライトアップされたレインボーブリッジが広がる。
海風が心地よい。
当然のように抱き合うと、
今度はスカートの下とズボンの下にお互いの手が這う。
今日はパンストはつけていなかったから、指が簡単におまんこに触れる。
女は濡れていた。
男は佇立していた。
さらに指を送り込んで、クリトリスをつまみ出し
かたく膨らむのを確かめた後で、おまんこの奥にぶすりと刺した。
どくんと噴出す愛液。
立ちのぼる甘いパルファン。
押し付けられる唇。
のぞく豊かな胸と乳首。
そして、はあというため息。
五感のすべてに淫靡な刺激をたたきつけてくる。
やがて「あっ」といいながら身体をそらす。
この間のお濠端とおなじ反応。
アクメへの序曲だ。
お互いがキれてしまうと、ほかのカップルの前で
とんでもないショウを見せ付けることになりそうなので
残念ながら、この場を立ち去ることにする。
(続く)
このウラログへのコメント
コメントを書く