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14th Roppongi Part 20 電気マッサージ器の強烈な刺激

2021年12月05日 01:55

14th Roppongi Part 20  電気マッサージ器の強烈な刺激

電気マッサージ器の強烈な刺激に
銀の糸を噴出すように放尿してしまった女。

それに取り付いていたパートナー
その二人の間に割り込んでいた単独男性
ソファの三人が休憩のためだろうか
のろのろとベッドの方に移動してきた。
全裸の白い肢体の太もも
なお真紅Tバックがからんでいる様が
ひどく扇情的だった。
かくて大きなベッドの上は
アクアデジーオの女と
後戻りができなくなった若い女
パートナーと来て、結果
二人の男に嬲られたソファの女。
そして新来の女、の計4人。
男はこちらも加えて6人。
都合10人が全裸で入り乱れて息を整えている。
さまざまな性の光景が繰り広げられる
この妖しげな場所でも
おそらく、ここまでの人口密度になることは
めったにあるまい。
性器を隠すようなことは誰もしない。
だれもがことさらに股を広げ
愛液精液でぬれそぼったそこを
互いの視線にさらしたままだった。
充電の時間。
しばらく誰もが動かない。
だが誰もが
「また」を望んでいるのは気配でわかった。

累々とした死骸のなかでまず動き出したのは
やはりアクアデジーオの女だった。
沸々と湧き立つ欲望を沈めるのなら
誰でもよかったのだろう。
もっとも手近にあった
真紅Tバック女のパートナー
まだ硬度を回復しないペニスむしゃぶりつく
どの女の愛液がこびりつき
どの男の精液
付着しているかもわからないペニス
ぬちゃぬちゃ
びちゃびちゃと
わざと音を立ててしゃぶりだす。
そして、からだの向きを変えて
自らの性器を男の口に押し付ける。
全員の生気のない視線が
だが粘つく視線が
再開された先行行為に注がれだす。
視線を浴びてにやりとする女。
こちらに向けられたその顔は
まるでギリシャ神話
蛇の髪の毛を持つ魔女
メデゥーサのようでもあった。

男がようやく応えだした。
いささか盛りが過ぎたこちらには
信じがたいのだが
あれだけ大量に放ったにもかかわらず
再び佇立が始まっていた。
女がうれしそうに呑み込みだす。
まだルージュ
まだらで残る赤い口元から
黒いペニスが見え隠れする。

そして
女の白い足はくねくねと男の頭に絡みだし
股を大きく開いたまま
男の口をふさいでしまう。
性器の中に沈み込んだ男の舌が
にょろにょろと動いては
陰核と陰唇に刺激を与えだす。
ペニスの硬さは完全に回復していた。
「また。また。感じる。」
「まだ、感じるよおお。」
「そこ。そこ。なめて。吸って。噛んでええ。」
双方が鋭く達した後の行為だけに
かえって粘っこく淫猥な色彩が濃い。
再び立ち込めるアクアデジーオと
愛液の混ざった芳香。
触発されたように
もう一人の男が乳房を吸いだす。
それがきっかけとなって
曼荼羅が再開された。

切羽詰ったような
激しい行為のときは過ぎている。
射精が終わり、アクメが過ぎた後の行為は
うねるような動きで延々と続く。
もはや誰が誰とでもなかった。
次つぎと眼前の性器に取り付き
のろのろと行為をはじめ、
そして相手を変えてはあらたによがる。
右に身体をひねってはペニスをくわえ
左に身体をひねってはクンニリングスをせがむ。
仰向いては
愛液をほとばしらせ女性器を下からなめ上げ、
うつ伏せになっては
アヌスをさらす。
シャウトの変わりにため息。
わめきの変わりにささやき。
静かな乱交絵図。
ぐちゃぐちゃ。
「ああ、いい。」
べちゃべちゃ。
おまんこ感じるよお。」
じゅぶじゅぶ。
「しゃぶらせて。おちんちんほしい。」
にゅるにゅる。
「なめて。なめてよおお。」
じゅるじゅる。
「吸って。吸って。おまんこのおつゆ。」
しゅぼしゅぼ。
「また出してお口に。」
ぬちゃぬちゃ。
おまんこいいよおおお。」
中断しては隣の行為にまた刺激され
新たな行為を繰り返す。
だが、やはり…
若い女は若い男と
もはや繋がろうとはしなかった。

こちらは、この狂喜の
肉体の渦を鑑賞だけにとどめた。
というより、残念ながら
もはや欲望の再来はなかった。
アクアデジーオの女の視線を
背後に感じながら
身支度のために
うめき声とよがり声が交錯する
ベッドをあとにした。
螺旋階段をあがると
もはや夜中の3時に近かった。
バーカウンターの中のマスターに
軽く手を振って外に出る。

この秘密めいた場所が
まもなくクローズするというメールが
アクアデジーオの女から届いたのは
日本をあとにしてから1ヵ月後のこと。
そして、この女が東京を離れて
普通の主婦になった、というメールは
さらにその1ヵ月後に届いた。

初めてのとき微笑みながら
こちらの行為を眺めていたゴージャズ女性
カウンターの上でメス犬の形で
性器をさらしていたアルバム女性たちとも
もう出会うすべはなかった。

(この章おわり)

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